たぶん2年ぶりくらいに背広を着た。というか、今、着た状態でコレ書いてる。
イマドキは背広って言わないのかな? そのくらい、僕には縁のない服ですが…
ギリギリ入った、ってのはこの際どうでもいいとして。
背広ってそもそもイギリスの服で、ほとんど夏が無いような寒いヨーロッパの島国仕様の服を、明治以降にまねっこして、今も真夏の日本で着てる。
背広って、日本ではまるでパッシブデザインじゃないよなあ。
とはいえ、人前に出るときはそれなりにめんどくさくしろ、というのは、洋の東西を問わない人の常なのかもしれません。日本にも十二単ってのがあるし、あれもどう考えたって夏向きじゃない。正装というのは、そもそも気候と折り合う気なんてない服なんでしょうね。
最近の機能性ウェアって、素っ裸より着てるほうが涼しかったりします。
外の暑さを「遮断」してるんじゃなくて、放射熱を防ぎつつ、汗をどう蒸発させるか、風をどう通すか、という工夫がされています。
人間の暑さ寒さって、体表からどれだけ熱を逃がせるか(冬は逃がさないか)の勝負です。
正装は逃がす気がなくて、機能性ウェアは逃がす気満々。住宅の外皮にも、同じ両極があるはずなんですよね。
背広がパッシブデザインではないとして、じゃあ、住宅で言われているパッシブデザインは、ホントにパッシブデザインなのかな?
蓋を開けてみると、その中身のほとんどが日射熱取得の話だったりします。
冬、南から日射を取り込んで、暖房負荷を減らす。
そこは確かに大事だし、効果もあるし、よくわかります。
でも、パッシブって、取得だけの話だったっけ?
いくら断熱しても、やがて日射熱は室内に入ってくるし、家電も発熱するし、住まい手自身も熱源です。
しかし外皮は熱を逃さないようにするので、家の中には熱がたまる一方です。
じゃあどうするか。
ヒートポンプ式冷房が一般的です。
内部の熱を、効率よく外部と熱交換してくれます。
言い換えれば、安価に外をより暑くする効果です。
まあ、ないと夏は死んじゃうレベルになってきたので、否定はできませんが、死にそうもなくてもずっと使い続ける、というのもどんなもんなのか。
排熱も、結局エアコン任せなんだよなあ。
熱交換換気、とくに全熱もあるよ、と突っ込まれそうだけど
ナイトパージ、なんて言葉は、最近あんまり聞かなくなりました。
夜も外が暑いことが多いから…
でも、昼よりは暑くないはずです。(相対湿度は高いけどね)
ナイトパージしても補助金が出るわけじゃないし、めんどくさいし、効果は不安定だし。
勧められない、と考える作り手がいても理解はできるけど、でも、住まい手の行為に制約をかけている(夏は窓を開けないでください、など)のなら、それはもったいないことのような気もします。
窓を開けたら何かが起こる、それは気持ちいい風かもしれないし、生ぬるい空気かもしれない。
そのどちらでも、いいじゃない。
ダメだったら、エアコンで、いいじゃない。
と、思うけどなあ…
あれ〜、ヨーロッパのものを日本にそのまま持ってきてもなあ、という話にするつもりが、全然違う話になってしまいました。
今年はヨーロッパで熱波で死者多数、なんて話もあるし、それも元を正せば人の経済活動由来かもしれません。
とか言いながら、いま背広着用、汗だくでコレ書いてて、はやくエアコンの効いたところに行きてえな〜なんて思っている僕も、おなじく地球に住む一人なのです。あ~あ。

聞けば、暑くない背広もあるようじゃないですか。
このブログ、なんだったんだ。あ~あ。

