失敗したくない! 夜の街も住宅づくりも「無料案内所」

無料でイイトコ紹介しまっせ〜、チェンジも代わりに言ってあげまっせ〜、というアレをどう考えたらいいのか? いや、住宅相談カウンターのことだよ。


どこにしたらいいか決められないとき、相談ができて、自分にあうところをお勧めしてくれる。
そんな便利なサービスがあります。

しかも無料です。
運営資金は、連れてきてもらったお店側が払います。

そう、「無料案内所」

夜の街にあるアレです。

あれ? 住宅相談カウンターだと思いましたか?

そう、どっちもおんなじ、迷っている人を連れてきてもらう店が、お金を支払う仕組み。

住宅相談カウンターってどうよ

そりゃ〜、知らない街で飲みに行って、よーし、次はおねえちゃんがいる店行くぞ〜、となった時に、まるっきり知らないお店に入るのは勇気がいります。

家を建てる人も似た心理なのかも。

・知らない工務店・ハウスメーカーに一から連絡するのが怖い(怖い会社も稀にあるけど、みんなウェルカムでしょ)。

・カウンターに登録されているところは厳選されたところだから安心(そうかな〜?)。

・どこが自分たちに合うのかわからないからアドバイスしてほしい(限定された選択肢の中からなら、アドバイスします)。

結局のところ「失敗したくない」から「第三者」に相談するように見えるけど、おいおい、第三者じゃないぞソレ!

失敗したくない

とにかく失敗が怖い。

そりゃ誰だって失敗したくない。

夜のお店でボッタクられる以上に、住宅の失敗はダメージが大きい。

でも、「家づくりの失敗」の定義って、なんなんでしょうね。

お金?(ローンが多すぎた)
間取り?(間取り、という言葉の時点で失敗臭)
立地?(先に土地買っちゃうと、そうかもね)
性能?(これはいろんな意味で失敗がありそう)

失敗って、事故じゃなくて、思っていたことと実際のギャップのことなんですよね。

国が調べた「不満」

家づくりの失敗についても、いろんな調査があるけど、民間だとどうしても恣意的になるので、公的調査を見てみましょう。「失敗」じゃなくて「不満」だけど。

以下のグラフ類は、下記「令和5年住生活総合調査」より抜粋しています。

住宅:令和5年住生活総合調査 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

↑こちらは住宅と居住環境両方の、総合的な評価。
不満率は年々下がってきて、ここ十数年は、ほぼ横ばいです。

↑これは住宅の評価。
ほぼ横ばいに見えますが、ジリジリ下がっている。

↑居住環境も不満率は横ばいになっていますが、住宅よりは不満率が高い。

国がまとめてくださったものがあるので、そちらも添付させていただくと

(ちょっと小さくて見えない、という人は、先ほどのwebサイトから「令和5年住生活総合調査(確報集計)結果のポイント」というpdfを見てください)

ファミリー世帯の不満率は低下している一方、単独世帯、高齢者世帯の不満率は横ばいまたは微増。

まあ、ファミリー世帯は「失敗せず」新築しているからかもしれないし、単独世帯や高齢者世帯は、住まいへの投資額が少ない故の結果、かもしれない。

ここに不満な人がいる、というのに、賃貸住宅に住む単独世帯や高齢者世帯は、工務店のターゲットにはなかなかなり得ないわけです。

無料案内所に来ないもんね、そういう人たち。

いわゆる子育て世代の不満は、収納とか広さや間取りといった、「子どもがいるときに特に困る」ことが多いし、高齢世帯は安全性や防犯性を挙げている(古いから、というのも理由だろう)。

「失敗」しないように広くて収納が多い家を作っても、高齢になったら広すぎて「失敗」した、って思うんじゃないかな…

というわけで、家づくりはどうやったって失敗するのです。なぜなら、住む人が変化していってしまうから。

だからこそ、その変化を長い時間で受け止められるパートナー(工務店)を選ぶ、ってのが、一番「失敗」から遠ざかれるんじゃないでしょうか。

安全面で致命的な失敗だけはやっちゃいけないと思うけど、あとのことは住まい手次第で、失敗にも成功にもなる、はず。

今日の本題と違うけど、不満要素は住宅よりも周辺環境が多い。これもヒントになるんじゃないかな〜。

強引にまとめる

相談カウンターを使っていい工務店
・特徴が一言で説明できる
・合わない客を断る覚悟がある(もちろん客から断られてもへっちゃら)
・横並び比較されても、痛くない
・でも今までのチャネルでそういう人に出会いづらい

やめたほうがいい工務店
・「うちは普通にいい家をつくってます」
・誰にでも合うと思っている
・送られてきた客に期待しすぎる

相談カウンターを使うのなら、横並び比較の一社になるよりも、従来の自社のチャネルでは届かなかった人に運命的に巡り会うぐらいのブチ抜けた存在にならないと!

『あそこはクセが強いから、人を選びますよ…』と、案内所の人が苦笑いしながら紹介する、そんな存在に。