撤退報道を真正面から受け止めていいのか

大和ハウスが23道県から撤退、注文戸建の下限を5000万円に、という報道がありました。
選択と集中、というやつかなあ? なんか違う気もするなあ。


大和ハウス工業が、新築戸建事業について23道県から撤退する、と報じられています。
23都道府県、じゃなくて、23道県。
該当するところは今月末で注文住宅の受注終了ということだから、もうわかっていた人はわかっていた、ってことなんでしょうか。

内訳はこれを書いている時点では発表されていないようでしたが、北海道は入ってるんだろうな〜。
そして、東京、大阪、京都は入っていない、ということですね。

都市部に集中する、というのが今回の肝のようです。
そして、戸建ての最低金額は5000万円からとする、と。

IRレポートを見ると、2025年度の戸建住宅の平均売上は5310万円です(ちなみに分譲住宅は2640万円)。

平均がすでに5000万円を超えています。都市部(というか、お金のある層)に絞れば、ここはもっと高くなるはず。


元々山形と沖縄には展開しておらず、45都道府県のうち23道県からの撤退ですから、そこだけみたら半分以上から撤退です。
それでもやるのは、都市部が儲かる、というか、金持ちが都市部に多いから、ということなんでしょう。

ただ、大和ハウスは、国内の新築戸建て(注文住宅)が本業ではありません。
いや本業ではあるんだろうけど、利益ベースでは全体から見るとごくわずかです。
海外とか、不動産事業で稼いでるんだよな〜。

それだからこそ、あんまり儲からないところからは撤退、ってことか。

僕の周りでは、あんまり大和ハウスと競合する話は聞いたこともないし、直接この撤退が商売に影響することはないかもしれません。
ただ、一般にも報道されていることから、「注文住宅不況」や「建築費の高騰」を裏付けるような形になって、住宅取得メンタルが下がる、という方向には、もしかしたら、多少働いてしまうかも。


家を建てる人は減る、でもいなくはならない。
ただ、減れば、商売のチャンスも減る。
そこでどう勝てるようにするか、という話でもあります。

一方で、大和ハウスのように、ってわけじゃないけど、不動産への展開もあり得ます。
中古リノベ、買取再販も気になるところです。

職人を抱えている工務店だったら、施工会社としてやっていく、ということもあり得ます(下請け、というんじゃなくて、能動的職人集団、みたいな)。

大和ハウスは「撤退!」と言えるけど、工務店は言えないよな〜。メンテナンス会社は残るのかな?
そういう、建てた後のメンテナンスもあるし。小さい規模なら営繕メインで、というのもアリかも。

どの道がいいか、なんてことは、その会社それぞれなのでここで断ずることはできませんけど、なーんもしないで新築が来るのを待ってる、というのは…どうなんでしょうね…


とかいう僕は、ブログ書いて待ってるだけ。頼まれるのを待つだけ。
まあ、個人のフリーランスと、スタッフを抱えた工務店ではわけが違います。

スタッフも、この先、うちの会社、大丈夫なのかなあ、と思っているかもしれません(大多数は、漠然とした不安を持っている気がする)。
そういう人に希望を与えるのも社長の仕事だから、大変ですね。

社長に希望を与えたいなあ…と思いながら、絶望を与えてないか、ちょっと気になってはいます。