チープアップなる概念は住宅に取り入れられるのか?


地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

僕はテレビを持っていないのですが
その分(?)、音声メディアに
長い時間触れています。

運転中も聴けるしね。
料理中も大体何か聴いています。

毎週月曜日に更新されているpodcast
週刊日経トレンディ&クロストレンド」の
今週の回に興味深い話がありました。

かつて高級外車だった中古車を
ドレスダウンしての販売が好調。

「チープアップ」と名付けて
好評を得ている、というものです。

自動車は、普通は高級感を出すために
ドレスアップするものですよね。

けれど、あえてダサくして売る。

やぼったいけどかっこいい
ダサかっこいい車。

例えば、ホイールをアルミから
スチールに交換するとか
黄色いフォグランプをつけるとか。

高級感狙いの現行車とは
まるで違う世界があります。

この会社、オンザスリーのオーナーは
元々は古着屋さんだったというので
なんとなく納得です。

(チープアップは同社の商標です)

さて、住宅でも
チープアップ的なやり方は
ありうるのだろうか?

日本の住宅はかなりの割合で
ダサいのですが(主観ね!)
ダサかっこよくもない。

かといって

ここ↑まで行くとまた違うんだろうし…。

30年ぐらい前の
ハウスメーカーの家風にしたら
チープアップになるのかなあ。

多分、違いますよね。

近年は中古リノベが盛んです。

中には見た目だけ整えて
耐震・断熱は放ったらかしという
残念な物件も多いです。

そういうものも論外。

ヴィンテージというとR不動産などが
思い浮かびますが
ダサかっこいいとなると…?

一つ言えるのは、もし住宅で
この手のものに本気で取り組むなら
専用ブランドを立ち上げた方がいいだろうと。

普段の施工例の中に、突如
ダサかっこいいものが混ざったら
それぞれのお客さんがどう思うだろうか?

工務店には、それぞれの工務店が
作ってきた像があり
お客様はその像を求めてやってきます。

その時に、ああいうのもやってる
こういうのもやってる
では説得力が薄いですよね。

冒頭に紹介した会社も
そこだけに特化しているから
魅力が増しています。

そうそう、やっぱりスタイルには
名前をつけるべきだということで
「チープアップ」という名を考えたそうです。

住宅商品に名前をつけている
工務店は多いけど、商品の名前ではなく
サービスに名前がつけば、独自の種ですよ!

車と住宅では異なる点も
たくさんあるけれど
ヒントもたくさんある。

以上!