出来合いのお豆腐と
手作りのお豆腐があったら
どっちを選びますか?
もらえるものなら
おそらく誰だって
手作りを選ぶでしょう。
では作るとなったら?
売るとなったら?
僕は直接、建築を作っていないから
例え話になってしまいますが
上流工程から関わることの
面白さ、大切さについて。
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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
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相変わらず休みの日は
料理三昧です。
大豆が中途半端に残っていたので
豆腐を作ってみました。
初挑戦です。
一晩水に浸して
砕いて煮て漉すと
豆乳とおからの出来上がり。
豆乳ににがりを加えて
ざるにあげたら
出来上がり。
おからも煎り煮にします。
さらに出来上がった
豆腐を油で揚げれば
油揚げも出来上がり。
(油揚げは市販の
豆腐でもいいから
揚げたてマジ旨)
庭の植木鉢から
ねぎを食べるだけ
とってきて…
(野菜売り場で買ったねぎの
根元を植えておいたらこんなに伸びた)
お醤油は地元・加藤醤油さんの
「心」。
加藤醤油さんの蔵は
浜松の工務店・番匠さんの建築による
木造の蔵です。こちら物件紹介。
さあ出来上がり。
作りたての豆腐に
採りたての薬味に
いい調味料。
お店で食べたら
いくらになるのかなあ?
と、ここまでが長い前振りです。
どこまで上流工程に
さかのぼれるか、携われるかは
家づくりでも重要な要素です。
その気になれば
建材店・材木店で売っているものだけで
ほぼ、家は建ちます。
ほぼあらゆるものが流通品で
できている家もあります。
逆に既製品に頼りすぎず
自ら作ったり、仲間に色々なものを
作ってもらったり。
町工のメンバーは後者が多いですが
それでもその濃淡は様々です。
物事は上流工程から関わる方が
品質のコントロールができます。
「主導権を握れる」
といってもいいかもしれません。
お豆腐に例えると
上流から順に
- 大豆の生産にたずさわる
- 良い大豆を仕入れられる
- 豆乳を買ってきてつくる
- 作り手から直接買う
- スーパーなどで買う
という具合でしょうか。
上流から関わっていけば
それは一種の「ブランド」にも
なるでしょう。
下流にくれば来るほど
「あるものから選ぶ」しかなくなる。
「あるもの」は当然ながら
他社も手に入れられるので
差別化要因にはなりません。
一方で、上流からやれば
当然ながら手間がかかります。
手間はコストとみなされて
そんなコストは払えない、もらえない
と考えがちです。
でも、自分の吟味した材料で
自分が作ったものというのは
他のどこにも売っていません。
そういうところでこそ
他との違いを誇ったらいい。
「他のどこにも売っていない」
ものを作り、伝えるのが
これからは重要だと感じています。
なお、記事中に登場した食品は
スタッフ(本人だけど)が
美味しくいただきました。