「不便益」の提唱者、川上浩司さんに会ってきた


京都には橋を渡りに行ったわけでも
雑誌を読みに行ったわけでも
ありません。

ある人に会うためでした。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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先日ブログで触れた「不便益」
提唱者である、川上浩司さん

現在は、京都先端科学大学の
教授をされています。

改めて講演をお願いに
行ってきました。

ここで顔写真が入るといいんだけど
お願いしそびれました。
大学の写真でご容赦を…

プロフィールは

1987年京都大学工学部卒業、1989年同大学院工学研究科修士課程修了。同年岡山大学工学部助手、 1998年京都大学情報学研究科助教授、2014年同大学デザイン学ユニット(後に情報学研究科)特定教授。 2019年10月から京都先端科学大学教授併任(後に専任)。博士(工学)。

モノスゴク頭が良くてお堅いお仕事…
に見えるかもしれません。

でも、はじめてお会いした僕にも
気さくかつ丁寧に
対応してくださいました。

川上さんの専門は
システムデザイン、
システム工学、機械工学です。

建築とは直接的な関係は
無いように見えるかもしれませんが

効率化や自動化を追うのではなく
人の手間に意義があるシステムを
研究されています。

ちょっと難しくいうと
「人からシステムに向ける作用」

普通は
「システムが人に向けて作用」します。

これは、建築、というか住まいにも
大いに関係があると考えています。

建築というシステムが
外皮と設備で完成するのか
住んでいる人の一手間が必要なのか。

↑この一言でピンとくる人も
いるでしょうけど、むしろ
「何言ってるかわかんない?」が多数かな。

川上さんの師匠の言葉に

世の中には無駄なムダと
無駄でないムダがあるんだ

という言葉があるそうです。

こちら、川上さんの研究室にあった
ケーブルホルダー。
実はよくみるとリングファイル。

ごちゃごちゃになったケーブルを
毎回探すのは無駄なムダですから
やる必要ないですもんね。

誰だって、無駄なムダは大嫌いです。

では、無駄でないムダってなんだろう?

例えば、空調されている空間で
窓を開けるって、エネルギー負荷から
いえば無駄です。

でも、窓を開けた先にある「何か」を
意識か無意識かに関わらず
手に入れられるかもしれない。

日射遮蔽のためにタープを張るとか
よしずをかけるとか、そういう「手間」も
人からシステムへの作用かも。

温熱環境としての「快適」だけでなく
生活のうるおいのようなものが
そこにはあるように感じます。

講演やパネルディスカッションを
お願いに行ったんですが
話はあさっての方に広がってしまい…

まあまあ長居をしてしまいました。

川上さんのお話は8月下旬〜9月で
日程調整中です。

それだけじゃなくて、もちろん
仲間の建物も見学します。

その内容は、また改めてご案内。
お楽しみに〜。