令和4年度版のエネルギー白書が
公開されました。
世帯あたりのエネルギー消費で
よく使われるグラフがこれ
(一番右)
冷房はわずか2.4%です!
というやつです。
右のグラフだけ大きく表示
僕もこのグラフで
何気なく冷房や暖房の
割合を話したりしたことあります。
けど、よく考えたら
これって全国平均?
北海道は暖房こんなもんじゃ
すまないだろうし。
直近のデータは見つかりませんでしたが
2012年度版の情報をもとに作られた
グラフがありました。
2012年の
さっきの「よく使われるグラフ」
をみてみると
先に紹介した2021年と
比率はあんまり変わりません。
(消費量自体は多いですね)
ということは、地域別の傾向も
あまり変わらない、と推定します。
地域別グラフの一番上「全国」と見比べると
地域ごとのキャラクターの違いがわかります。
東海が、全国と酷似していますね。
(暖房がやや少ないけど)
北海道などは、やはり圧倒的に
暖房量が多く、冷房はほぼなし。
全体のエネルギー消費も
多いことがわかります。
家庭のエネルギー消費を
説明する場合は全国平均より
自分の地域の実情で話したいですね。
さてさて、ひるがえって
冒頭のグラフ。
(もう一回同じものを)
暖房26.3%。
給湯28.7%。
それと冷房2.4%。
熱にかかわるものが大きいですが
今時の新築住宅なら
この「熱」の割合はもっと小さいはず。
50年前、1973年のグラフと
比べても、「熱」の割合が
減っているのがわかります。
一方で、エネルギー消費量自体は
ほぼ同じ(少し減っています)。
つまり、熱以外の使用量が
増えてきているわけです。
照明はLED化が進んでいるので
増えているのは
要するに「家電」でしょう。
冷蔵庫とか洗濯機とかいった
白物家電はもちろん
テレビ、パソコン、IoT関係
このあたりが家庭内の
エネルギー消費の中心に
なってきています。
(地域や外皮性能によりますが)
暖房便座や電気ポットなんかも
大きいですよね。
(これらは暖房・給湯か?)
それぞれ、人が近づくまで
便座を温めないとか
保温せずに沸かすだけの
ポットとかの選択肢もあります。
太陽光発電で
発電すればタダ同然
というのもいいけれど…
家庭ではどんなことに
エネルギーが使われているか
ということを正しく掴んで
かしこく無駄なエネルギーを
減らそう
という提案もできるといいですよね。
もちろん、熱源には太陽熱も忘れずに!