令和3年度の建物火災19,549件のうち
住宅火災は10,936件と昨日紹介しました。
住宅火災で亡くなった方は966名。
建物火災は他の災害と異なって
ほぼ人災ですし
自分の生命財産だけでなく
延焼して他者にも危害が及びます。
当たり前ですが
とにかく絶対に
起こさないことが大切です。
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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
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建物火災の原因を見てみると
(消防庁 「令和3年(1~12 月)における火災の状況(確定値)について」より)
こんろ、たばこといった
火が目立ちますが
ここで注目したいのは電気関係です。
住宅火災の原因のうち
電気機器、配線器具、配線などを
合計するとこんろより多くなります。
ガスは危険、電気は安全と
漠然と思っていましたが
電気だって不適切に使えば
当然、火災の原因になるわけです。
前日書いた妻の実家の
ガスコンロの置き換えも
結局またガスにしました。
(慣れている方がいいというし)
昨日、ガスカートリッジに引火
というやらかしを告白しましたが
実は電気から火災を起こしそうに
なったこともあります。
こちらも未遂ですみましたが
コンセント部から発煙があり
もうちょっとで引火というところでした。
これは実はワタクシがやったというか
前の事務所での出来事。
通常、壁面コンセントは15A(1500w)まで
が限界とされています。
ここに大容量のものを繋げて
長時間運転をしていたら
なんか臭い。
最初は海産物を焦がしたような
臭いだと思って、いったいなぜ?
なんて思っていたら…
コンセントからモクモクと
煙が上がっているではありませんか!
急いでブレーカーを落とし
ことなきを得ましたが
これも危なかった…
(火災報知器は
反応しなかったなあ、そういえば)
コード側はこんなことに。
コンセントが原因の火災としては
トラッキング火災がよく言われますが
過剰なタコ足配線なども火災の原因です。
建築側がいくら頑張って
防火に努めても
できることには限度があります。
火災を起こさない、というのは
当たり前のことなんですし
火事の話は縁起でもないと
工務店は避ける人も多いです。
でも、火災防止には建築でできることと
住まい手自らやらなければ
いけないことがあるということを
改めてきちんと伝えることも
必要ではと思った次第です。
(自分のことは棚に上げて、ね…)