『すごい建築士になる!』は工務店も読むべき本


「建築士」というのは士業ですが
他の士業よりも食えない…と
言われがちです。
(最近は他の士業も大変のようですが)

食えなくはないけど
丸腰では戦えないよ、と
関本竜太さんが赤裸々に教えてくれる本

『すごい建築士になる!』は
設計者だけでなく工務店にも
参考になるところがいっぱいです。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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すでに読まれた人も多いかもしれませんが
僕が気になったポイントをかいつまんで。

設計が上手くなるための
基礎的な1章

住まい手に応えるための
2章

事務所を立ち上げ
運営していく3章

そして
「心が折れる前にやってみること」
と題した4章

1章、2章にももちろん大切なことが
書かれているのですが
今回は3、4章に着目します。

例えば
「あなたしかいない」の気持ちが大切。

設計を実現するには工務店や職人の力が
不可欠です。

傍若無人に振る舞っては
仕事を受けてもらえなくなる。

工務店側から見ればもちろんそうですが
工務店が職人に仕事を頼むのも同じですよね。

しっかりした図面を書き
難しい仕事かもしれないけど
「あなたにお願いしたい」という気持ち。

SNSとブログの使い方。

facebookは一般の方には届きにくく
業界の名刺がわり。

instagramのフォロワーが1年で20倍に
なった投稿方法。

そしてブログ。
ブログはだらだら思ったことを書くのではなく
特定の誰かを頭に思い浮かべて書くこと、と。

むむむ?
これは僕らが学んでいる手法に
通じるところがありますね。

SNSでいくら「いいね」が
たくさんついても、直接は設計依頼に
つながることは少ないとのこと。

工務店も同じ傾向があるでしょう。
SNSから先の、webサイトやブログに
いかに「人」の魅力が出せるか。

そして、心が折れそうになったら
立ち止まれば良い、という4章。

益子義弘さんの
「ぼくはずっと迷いながら設計をしている」
という言葉が紹介されていました。

極めて合理的ではっきりした建築より
ゆらぎが魅力になることもあります。

それは迷いから生まれる、のかもしれません。

ズバッと明快に答えを出すのがいい
とされることが多いけれど

そうそう立ち止まってばかりじゃ
会社が立ち行きませんけれど

ああでもない、こうでもないと
考えながら、時には立ち止まってみては?