本日の紀行はこちら。
お犬様、ではなくお狐様。
というか、お稲荷様、という方がいいのかな?
街のあちこちで狐が出迎えてくれます。
総門前の商店街、というか食べ歩き街を抜けると
マンホールにも狐…というか
豊川市のゆるキャラ「いなりん」
豊川稲荷には鳥居もありますが
神社ではなく
正確には曹洞宗の寺院「妙嚴寺」です。
神仏分離令で
寺院としてやっていくことになり
一度は鳥居を撤去したものの
再び鳥居が設置され
通称も豊川稲荷になっています。
↑山門は今川義元の寄進というから
500年近く前のものですね。
↑本殿。
これが全国各地の豊川稲荷の本家本元。
凝った渡り廊下。
なかなかよい。
何か新築中でございました。
さて、豊川稲荷訪問の目的は
いなり寿司だった、というのは
半分本当です。これ以外にも
何種類かのいなり寿司を食しましたが
最近ブログが食レポ化しているので
いなり寿司は割愛…
実は行きたかったところは
奥の院に向かう山道沿いにあるのぼり。
(千本幟)
豊川稲荷は商売繁盛のご利益で知られ
こののぼりにも事業者が数おおく奉納しています。
名前が書いてあるので
知ってるところあるかな〜なんて眺めつつ
ついた。
大量の狐たちが鎮座する
霊孤塚。
なかなかのビジュアルです。
元々は納めの狐像を祀るところだったそうですが
今ではやっぱり名前入りの像を
展示するスペースに。
↑こちら、何屋さんなんだろう…
400畳の大座敷があるという
最祥殿を外から眺めて…
参拝終了。
少し感心したのは
参拝している人たちのほとんどが
寺院へのお参りの作法だったこと。
二礼二拍手一礼とかしている人は
少なくとも僕の周りにはおらず
静かに手をあわせているのでした。
こと、家づくりにおいては
神式の行事が一般的で
お寺の出番はあまりないように思います。
それでも多くの日本人は
亡くなれば仏式で葬儀をするし
家には仏壇があることも多い。
仏壇と神棚が同じ家にあるのも普通です。
そういう点でも、この豊川稲荷は
実に日本らしいなあ、と思うのでした。
これらのことを「宗教」と捉えて
難しい顔をするよりも
どっちも古来からの「慣習」で
その慣習がなぜあるのか
理解しておくこと
そんなことが社会にも
生活にも大事なんだな…と
わかったような気になりました。
さて、せっかく行ってきたので
商売繁盛を願っ…たりせずに
このようなものを買ってきてしまった。
いなりん。
背中からはご飯がはみ出しています。
いなりんはともかくとして
本来は商売繁盛を願うのが王道でしょう。
お近くにおいでの際は、ぜひ寄ってみてください。