いつものようにスーパーマーケットで
買い物をした時のこと
レジを通って
袋に物を詰めている時
隣のおばちゃんがおもむろに
買った白ネギを取り出して
青い部分をむしりとって
ゴミ箱に捨てている
ではありませんか
かくいう私は青い部分は
食すこともあるけれど
香りづけ(臭みとり)用に
大量ストックをしています
大根の葉だって
立派な一品になるので
こんなふうに栽培しています
ネギの緑部分や大根の葉を
食べないと死ぬというレベルで飢えている
わけではもちろんなくて
あるものを余すところなく使いたい
好奇心というか
ブリコラージュというか
食べ物の場合は、材料どりは
だいぶアバウトですが
建築材料はそれに比べて
だいぶシビアです
入手した材料の寸法のままなら
楽だし無駄も出ないけど
当然そんなことはない
端材は出るし
それをごちゃ混ぜに捨てずに
リサイクルなさい、という昨今
そもそも建築というのは
大きな破壊行為でもあり
作っては壊すスクラップアンドビルドが
批判され続けてきました
これに対して
ゼネコンなどは早くから
リサイクルだとかなんだとか
取り組んできたわけです
原料を製品にして使って壊す
この一方向の流れを
リニアエコノミー(線型経済)
これに対してできるだけ廃棄せず
資源を活用するのを
サーキュラーエコノミー(循環経済)
などと称します
リニアエコノミーの概念図を
生成AI(Copilot・DALL·E3)に
描いてもらったら↓
うーん、何語かわかんない言葉も
入っているけど
廃棄までは一方通行なことはわかる
同じくサーキュラーエコノミー↓
さらになんだかわからない言葉も
多いけど、原材料から製品化されたものが
再度使われている、ようなイメージ
大手ハウスメーカーや
ゼネコンなんかは
「言葉」としてのサーキュラーエコノミーを
振りかざしています
これに対して地域工務店は
リサイクルとかめんどくせえなあ
というのが本音かもしれません
でもね
前に建っていた家の梁を
新しい家に再利用するとか
屋根の瓦を意匠に転用したり
建具を再び使うとか
そういうことを工務店は
日常的にこなしてきている
ではありませんか
それで全体のリサイクル率が上がるとか
Co2削減に寄与するとか、なんてことは
ほとんどないかもしれませんが
そういうことを
住まい手さんと一緒に考えて実現し
そういうことを好む住まい手が
間接的に社会に影響を与えていく
その手助けには大いになっている
工場生産の新品を
組み立てるだけの
量産メーカーなんかとは張り合わず
よい住まい手を生み出していることが
何よりの社会貢献だ、と
胸を張っていきましょう