冬に窓を開ける自由

冬に窓を開けたら寒いけど、それでも開けたい時はある。住まい手が開けたい時は自由に開ければいいので、作り手もあんまり住まい手に呪いをかけないでいただきたい。


マツコ・デラックスさんが
日に当たらないので
ここ10年で背が縮んだ
というニュースを目にしました。

日に当たってないから、どんどん曲がってきちゃうんだって、腰が。
とりあえず日の当たる家に引っ越しちゃダメ?
掟破りで死んでもいいんで引っ越します。
本当にまずいのよ、日に当たらないと

とのことで。

番組を見てみると

FIX窓ではダメで
直射日光でなければダメ
と言っていましたが

UV(紫外線)カットガラスだと
紫外線が室内に到達しないので
開けられる窓でないとダメ
ってことなんでしょうね。

日にあたっても
背は伸びないと思いますが
骨粗鬆症の予防には
なるかもしれません。

僕が子どもの頃は
とにかく日にあたれ
日焼けしろ
というプレッシャーが強く

日焼けしづらい僕は
嫌な思いをしていましたが

最近は日差しは健康被害の
リスクがよく言われるようになって
悪者的になってきたかなあ…

一方でやはり
ある程度の日光浴は骨粗鬆症予防のほか
セロトニンの分泌で気持ちが落ち着く
なんていいこともあるようなので

このマツコさんの話で
日に当たる
ということの良さが
広まるといいな〜
と思ったり。

(普段テレビには文句ばっか
言ってますが
こういう時は都合よく解釈する)

窓って最近では
断熱性能の低い透明な壁
ぐらいに思っている人も
いるかもしれませんが

かように外と内をつなぐ
重要な装置です。

と言っても
ダイレクトゲインでどのぐらいの
熱量が得られるとか
通風で冷房負荷がどうこうとか

そういうことだけじゃ
ありません。

繰り返しいうけど
窓は外と内をつなぐ仕掛け

それは多分に人の精神的な
ところが大きいです。

外に何が見えるのか
どんな変化が起きているのか

時に窓を開けて直接外とつながれること
その自由があること

これってとても素晴らしいことだと
思うな〜

この手の話になるといつも紹介する

荒井良二さんの絵本
『あさになったのでまどをあけますよ』

もちろん換気用に開けるとか
そういうことではなく

1日のはじまりに
社会と、世界とつながることの喜び

そういうことを示しているのです。

建築設計を生業にしている人たちは
どうかそのことを忘れずに…

そして建築設計といえば
この同じ番組内で

生まれ変わったらやりたいことを
建築業界に聞いてみる

というコーナーがありました。

例えば内装屋さんは大工になりたい
なぜなら大工は音が出るので夜はできないが
内装屋は夜まで働かされるから、とか

全体的にだいぶ脚色されてるな〜
とは思ったものの

業界の人なら文句言いながらも面白く見られるはず。

12月16日の22時までここで見られます。

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『あさになったのでまどをあけますよ』
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