なんでもかんでも「家のおかげ」「家のせい」ではない

アレもコレもみ〜んな家が解決してくれる、なんてわけはないのだ。


自衛隊のT4練習機が墜落という
事故が起こってしまいました。

同型機は飛行停止ということで
いつもは我が家のそばを飛んでいる
T4↓

が飛んでいなくて静かです。
(が、今朝は4時台から別の何かが飛んでたなあ…)

墜落した入鹿池のそばには明治村があって
(帝国ホテル・ライト館があるところ)
現在は捜索協力のために明治村は休館だそうです。

墜落場所がちょっと違えば
明治村に落ちてしまったのかな…
と思いましたが

自衛隊機は万一の時には
地上被害を避ける判断を最優先する

という訓練を受けているそうなので
脱出して機体制御が出来なくなるぐらいなら
池に落とす、という判断をされたのかもしれません。

だとすれば、すごい安全意識ですね…

工務店の安全意識というのは
正直言って割と差がある
そう感じます。

あんまり具体的なことは書けませんが
ほぼ職人にお任せという感じも多いし
職人に聞いてみると
あそこはうるさい、あっちはそうでもない
みたいなことも興味深い(?)

とはいえ、現場の安全系の話は
やって当たり前
というところがあるので
あんまり自慢的発信をするところは
多くありません。

一方で、住まいの売り文句に
「安全」は欠かせないようです。

地震で壊れない
大きな温度差で身体に負担をかけない

この辺りはもうどこも
やってる・言ってる話です。
これも当たり前。

いわゆるヒートショックは
確かに住宅内での死亡事故数としては
一番多いと言われています。

しかしながら前にも書いたように
暖かい家でも全ての浴室死は防げない
住まい手自身の暮らし方の問題だから。

実は転倒・転落も結構あります。
高齢者の家庭における転倒などでの
死亡者数は交通事故よりもずっと多く

(そりゃ自分で運転して出かけなくて
家で過ごしてればそうなるだろうけど)

じゃあバリアフリー化だ!
というのも早計で
80歳以上の転倒の多くは

「同一平面上」

つまり平らなところで転んでるんですね。

なんでもかんでも家のせいにしちゃ
いけないってことだ…

もちろん、家の作りによって
可能性の増減はあるだろうけど

住まい万能論とでも言わんばかりに
こういう家にするとこんないいことが起きる
そんな情報がたくさんあって

これから家を建てる人は
それを盲信して

家を建てたらあらゆる問題が解決する

そんな風に思ってしまうから
こんなはずではなかった
みたいな落胆も起こるのでは。

住まい手が能動的か受動的か
それが、住まいで起こる多くのことについて
決定的なことなんじゃないかなあ…

って言われても工務店は困るかも
しれませんが

家をよくするもしないも
住まい手次第だよ
ってことも言ってみてはどうだろう。

正直すぎるかなあ…
その正直に惚れてくれる人も
いる気がするけどなあ…