完成されたデザインを崩さずにアップデートする

LAMYにJETSTREAMが入ってたら完璧じゃね…? 完成した形をあれこれいじらずに、でも中身はアップデートする。ボールペンの話でもあるし、家の話でもあります。


3月4日はサッシの日
出たよ、語呂合わせ記念日!
現YKK APが定めたそうです。

一昔前に比べると
サッシの性能は随分上がりましたが
必ずしもカッコいいものばかり
とは言えないかな…

サッシは家の顔を決める
大事な要素ですが
性能ばっかりで語られちゃってる
ような気もするな…

先日訪問した建物に
木製窓が入っていました。

もちろん、木窓を使えば
なんでもカッコよくなる
というわけではありません。

けれど、少なくとも
デザインに関して何の配慮もない
ということは少ない、かな?

その工務店のスタッフさんと

性能がよくたって
カッコ悪かったら嫌

でもカッコばっかりで
性能が追いついてないのも嫌

みたいな話になりました。

そうだよね〜

住宅の目的は究極的には
住まい手の生命・財産の保全なので

そういう意味では
外皮性能が高い方が
光熱費が安くなる、という点で
財産の保全になるかもしれないけど

最近はファサードに窓がないとか
スリット窓だけ、という家も多くて
それはスタイリッシュ(?)
ということらしいですが

普遍的なことか、というよりは
一時の流行り、かもしれないなあ…

前に訪問した前川國男邸

そりゃ当時の窓では寒いだろうし
耐震上も問題はあろうけど
(補強はしてあるそうです)

このぐらい思いっきり
外とつながる家こそが
わざわざ一戸建てを建てる
理由なんじゃないかな〜

以前、建築家の堀部安嗣さんと
ご一緒した際に

ヴァイオリンの形というのは
もうずっと変わっていない

ヴァイオリン製作者は
その形の中でより良い音を
生み出せるように切磋琢磨している

家もそのようでありたい

というお話を聞きました。

街並みを壊さないデザインに
良い住み心地が伴う

書いてみればたったこれだけの
ことですが
出来ていない家の多いことよ…

話は飛ぶけれど
先日こんなボールペンを手に入れました。

LAMY safari

1980年に発売され
ずっと売られている
息の長いデザインです。

良いデザインなら
変える必要はない、という
見本ですけれど

僕は
ボールペンはジェットストリームに限る
という信念の持ち主なので

(それを上回るものが出ていないか
確認したいので
他のボールペンも買うけど)

LAMYは常用に至らず…

だったのですが、

「JETSTREAM INSIDE」の文字!

ジェットストリームの三菱鉛筆が
LAMY社を買収したので
夢のコラボレーションが
実現したのです!

リフィルが1000円もするので
あまり使いたくありませんが(?)

デザインを変えずに
よりよくアップデートする
という好例
だな〜
と感じています。

さ、もうデザインで競うのはやめて
住み心地を追求しようぜ!

(というか、デザインも住み心地の一部
ってことだね!)