選択肢があるとさえ思わなかった?

選択肢があるとさえ思わなかった、という怖さの話。ハードディスクから、家づくりまで。


どうも、ハードディスク冷凍界のパイオニア、佐塚です。

調子が悪いハードディスクを冷凍すると復活するかも、という話を書いたブログがあります。

ハードディスクを冷凍してみた
壊れたハードディスクを冷凍すると読み込めるようになるんだとか…一縷の望みをかけて都市伝説に挑戦です。

各種検索エンジンで「ハードディスク 冷凍」で検索すると

Googleでは堂々の一位

Yahoo!でも一位

bingでは一位ならずも、参照されてる画像では一位

プライバシー優先と言われるduckduckgoでもそこそこ上位にいます。

(順位は、環境によって多少異なるかもしれません)

とはいえ、僕はハードディスク復旧業者でもないし、ハードディスクの冷凍で上位表示されてもしょうがないんだけどなあ…
そして、この時のハードディスクは結局、壊れたので捨てました。


ハードディスク復旧、といえば、昨日、こんな報道を目にしました。

「わらにもすがる思いで」データ復旧率“95.2%”謳う会社と契約トラブル、消費者側が「勝訴的和解」報告 - 弁護士ドットコムニュース
ハードディスクなど記憶媒体のデータ復旧を依頼したものの復旧できず、契約への誘導や説明のあり方に問題があったなどとして、消費者5人がサービスを提供する東京都内の会社を相手取り損害賠償を求めた訴訟は、東...

「復旧率95.2%」をうたうハードディスクの復旧事業者に依頼したものの復旧できず、その経緯に問題ありとして訴え、原告の勝訴的和解、という珍しい話です。

なぜ珍しいか? 95.2%に入って喜ぶか、そうでない人は大抵は泣き寝入りするから、なんでしょう。

そういう復旧サービスがあるのを知らなかった、という人もいるかもしれませんし、その裏にはこういう問題もある、ということも、普通は気がつきませんよね。

一方、最近はもうハードディスクなんて使わないよな〜、という人も増えているかもしれません。

でも、SSDの値段はここ1年で爆上げ(2倍から3倍ぐらいになっている)、メインのドライブとしてはハードディスクは遅すぎて無理、にしても、バックアップなんかは、やっぱりハードディスクに頼りたくもなります。


僕もバックアップはハードディスクにとっていますが、その内の一つが、また、壊れかけています。

CrystalDiskInfoでチェックしてみると、ディスクに読み書きできない不良領域(不良セクタ)が発生し、予備領域にデータを退避させたことがある、ということがわかります。
要するに、すでにちょっとヤバいですよ、という状態。

HDD Scanでチェックをしてみると…(というか、チェックが終わらない)濃い緑のところは正常ですが、少し薄い緑は、チェックに時間がかかった場所(≒怪しい場所)。
時間もかかりすぎているし、もう、このハードディスクが健全でないことはわかります。


ところでこのハードディスク、外付け製品なんですが、バラしてみたら…MicroUSB端子がハードディスクに直にくっついている…

通常の外付けハードディスク製品は、SATAコネクタを変換してUSB接続できるようにしているのですが、こいつは違うのです。

↓普通はこうなってる。

どういうことかというと…ケースの再利用ができない。あるいは、このハードディスクを別のパソコンやケースに入れて使うこともできない。汎用性がないってことです。
まあ、普通はそんなことしないから、製品の仕様上は問題ないんですが、しかし、復旧作業をしようと思うと戸惑うのも事実で…

要するに、規格品だと思ってたら、規格品じゃなかった、みたいな感じです。
在来工法だと思ってた建物をリフォームしようと思ったら2×4だったとか(その逆か)。
普通に使う分には問題ないけど、いざ、自分で何かしようとすると、ちょっと困ったり。

でも、正直、そんな製品があるとは知りませんでした。選択ミスというより、選択肢があるとさえ思わなかった。
このメーカーは、ハードディスクそのものも作っているので、そういう上流部分を自前で作っちゃう力があるわけです。
それは会社にとっては有利なことかもしれませんが、利用者たる僕にとっては、別にいいことではなかった。
そんなの、こういう有事になるまで、わかんないことですが…

ハードディスクだけじゃなくて、住設機器なんかも、そういうことがありますね。
規格があるものは規格品の方がいい、と思うけれど、その規格を外れて個性を出すのも素敵なことでもある。
その「個性」が、後々の利用者に迷惑がかかるかどうか、それはまた別の問題…

工務店の仕事って、その「選択肢があるとさえ思わなかった」とか「規格品の良さ、悪さ」を、事前に教えてあげられるかどうか、でもあると思うんです。
単に知識を伝えるというより、選択肢の存在と、その意義を伝える、みたいな。
そして、その「意義」は、やっぱり、一般論より、その会社の考え方がちゃんと出てくる方が、いいなあ。