折り合いをつけるのが地域の建築

住宅建築2025年6月号の宿谷昌則さんと山田貴宏さんの対談は多くの人に読んでいただきたいなあ〜


今月の『住宅建築』(2025年6月号)は
必読なので紹介させてください。

特集は「住まいと健康」

表紙はビオフォルム環境デザイン室による
「さとのえ」

冒頭に宿谷昌則さんと
ビオフォルム環境デザイン室の
山田貴宏さんの対談があります。

詳しくは読んでください
としか言いようがありませんが

山田さんは
建築を含んだ外側の環境全体や
住まい手がどう住むか
ということがあまり語られないことを
危惧しています。

環境と対峙するというよりは折り合いをつけることが大事なんじゃないかなと感じます。

という山田さんの言葉に
大いに賛同しておきます。

建築ももちろん、それ以外でも
折り合いをつける
ってことができない人が増えてる、気がします。

宿谷さんの

絶対的に快適な温度・湿度の組み合わせがあるのではないかと思われがちで

というお話も陥りがちな罠ですが
目安としての室温と
その値がその時どう感じられるかは
別の話(そして住まい手には後者が大事)

基準があるのでそれをクリアする
それは折り合いではないし
もちろん折り合い=妥協ではない。

本来人間はもっと強い生物だから、人間力に期待するというか、人間力を鍛えるくらいの家づくりがあってもいいですよね。

という一節も。

人間力を削ぐような家を
作ってないですか?

作り手も
環境と折り合いをつける発想が必要だし

住まい手も
それで足りないものは自分でなんとかする
折り合い力が必要

本号には気候風土適応住宅も
特集されていて
これもいわば環境と折り合いをつける方法

こっちの姿が
地域工務店には
あってると思いますけど

定常的に
このぐらいのスペックです
って方が売りやすいんかな?

折り合い力がないだけかな?

そんなわけで
本書に書かれていることを
多くの工務店にも読んで
共感していただきたい

(最近、建築系雑誌とるのを
やめちゃってるところが多いですよね)

そんな気持ちで
いつも持ち歩けるようにと
Kindle版があったので買ってみたらさあ…

縦の文字組がずれまくっていたり
手書き図面の圧縮率が高すぎて
全然読めなかったり

まあまあ残念な状態でした。
中身がいいだけに勿体無い。

写真も図面も紙版の方が綺麗だし
何より、紙の本には
本棚に並べて悦に入る
という機能もあるもんなあ!

というわけで皆さんはぜひ
紙の方をお買い求めくださいませ。