まだまだ青森で引っ張ろうと思ったところ
Appleが開発者向けイベントで
新しいOSを発表しましたので
一言申し上げておこうかと…
毎年毎年新製品を出すAppleの
開発者向けイベント「WWDC25」で
新しいOSが発表されました。
見た目が大きく変わるとか
機能も色々増えているとか
あるんですが
直接の機能と関係なく
僕が気になったのは
OSのバージョン表記です。
macOSは
従来の15から26に。
iOSは従来の18から26に。
iPad OSも26に。
ずいぶんバージョンが飛ぶなあ
ってわけではなくて
これまでの積み上げ式数字から
西暦(2026)に合わせるってことね。
まあでも、ほとんどの人にとっては
OSのバージョンなんてどうでもいいこと
そもそもOSって何? って方が多いぐらいで
「iPhoneのOSのバージョンは?」って聞くと
「iPhone15Proです!」
とか答える人も多い(それは製品名です)。
でも、別にそんなのがわかんなくても
使えりゃあいいのです。
以前のMacのOSには
バージョン番号の他に
名前があって
ジャガーとかパンサーとかタイガーとか
ネコ科の猛獣名がついていて
多くの人は細かいバージョン名より
そっちで把握していたように思います。
(これ、もうインストールできるマシンもないけどもったままの「Snow Leopard」)
やっぱ猫科っていいよね…
じゃなくて
しかしネコ科の数にも限度があるので
レパード、スノーレパード
そしてライオン、マウンテンライオンで
頭打ち
翌年から「Mavericks」などの
地名を冠するようになり
名前とバージョンが全然結びつかなくなりました。
OSも製品なので
何らかの番号なり名前なりをつけて
新旧を区別する必要はあるわけですが
またネコ科の名前にしてくれないかなあ…
猛獣が無理ならネコの柄でいいんだけどなあ…
macOS26 Tabby
27 Calico
28 Tuxedo
29 Tortoiseshell
みたいな…
これだと
数字があんまり気にならないでしょ?
(ネコ嫌いな人は嫌かもだけどさ)
新しいものがリリースされるたびに
新しいPC、新しいスマホ
新しいOSが本当に常に素晴らしいのか
もう必要ないものを
押し付けられてるんじゃないのか
なんて思いながら
まあまあ買っちゃったりします。
思うツボですね…
アップル創業者の一人、スティーブ・ジョブズは
ヘンリー・フォードの言葉とされる
もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。
という言葉をよく引き合いに出していました。
自動車を知らない人は自動車を欲しがらない
もっと速い馬が欲しいという
スマホを欲しがっていない人たちに
スマホを行き渡らせたジョブズの言葉ですけれど
もうみんな
「もっと速いスマホが欲しい」
「もっと安いスマホが欲しい」
になっちゃったので
次は何なんでしょうね…
もっと可愛いネコかなあ…
多分、違いますね。
と、長くなったけど
ネコの話をしたかったのでも
スマホの話をしたかったのでも
ありません。
皆さんが提供する住宅は
「もっと速い馬」なのか
「自動車」なのか…?
イノベーションを売りたいものなのか?
昨年売っていたものより
今年のものの方がいいよ!
という性質のものなのか?
そうじゃないですよね〜
毎年「新しい間取りが出ました!」
なんてリリースを出しても仕方ないし
むしろ目指すのは
何十年経っても愛着が消えないもの
それは造形が生み出すこともあるし
家づくりのプロセスが生み出すこともあるし
一色じゃないんだけど
「新製品」を出せば出すほど
愛着から遠ざかっていく
そんな気さえします。
気をつけないとね。