レイチェル・カーソンの『沈黙の春』は
農薬が虫を殺し、それを食べる鳥もいなくなり
春になっても鳥の声が聞こえない
そんな怖い世界への警鐘だったわけですが
農薬ではなくても鳥がいなくなる
そんな未来ももうほぼ実現している…?
度々書いているけれど
軒の出のない家が増えまして
住んでいる本人は
日差しが入ろうが入らなかろうが
室内環境はエアコンで作るから
いいかもしれませんが
周りが暑くなるぜよ
って他にももう一つ
結構重要な問題が…
↑
最近の子どもにこれな〜んだ?
と聞いてもわかんないかも。
スズメです。
スズメは民家の軒下に巣を作るけど
軒のない家が増えて行き場がなくなったのか
すっかり見かける機会が減りました。
と思ったら
娘のマンションのメーターボックスに
スズメがいたって↓
メーターボックス内って
風雨はしのげるし、奥まった感じで
スズメにとってはいいんでしょうね。
前に伊勢の赤福本店で見た様子↓
虫籠窓的なところに網がかけてありますが
その網の「内側」に鳩がいます。
写真に写ってないけれど
奥にはもっとたくさんいました。
防護用の網がかえって狭い感じで心地いいのかも?
実家の車庫内のツバメ↓
横にも巣の跡があることから分かるように
毎年のようにやってきます。
毎年のようにうんこもします。
トンボとかが落ちてることも多い。
こういうの嫌がる人も多いでしょうけど
ほんのわずかな場所だからいいじゃない
なんて思うけどな、僕は。
建物の様式が変わって
元々巣を作っていた場所がなくなって
やむをえずいいところを探してるので
鳥にいいところと思ってもらって
よかったですね
ぐらいのおおらかな気持ちで
いていただきたいな〜
多分、鳥が家に巣を作っても
金銭的には何の得もしませんし
巣の駆除業者さんなどには
鳥は迷惑・駆除・防除対象
(飯のタネ)
そうなると世の中には
家の周りにいる鳥は悪という情報が
増えるのかもしれない。
確かに鳥は病原菌を持っていたり
うんこ落としたりするので
得がないような気はしますから
よく思わない人がいるのも理解はできるけど
無条件に良くないものと片付けるより
家が自然の、生態系の一部になってるって
とても素敵なことというメッセージが届いたら
賛同してくれる人もいるかもしれない。
軒ゼロ
緑なし(もちろん虫もなし)
鳥が来たらクレーム
よりも
家に鳥が来てくれて
無事巣立っていって
また来年も来てくれたら
僕は結構いい気分だけどな。
というわけで
周りに軒がない家も増えたのに
なぜか我が家にはスズメが巣を作らない。
猫がいるからかなあ…
それとも、もう
スズメはいなくなっちゃったのかな…
念の為、記しておくと
鳥獣保護法で、卵や雛がいる巣を壊すと
罰せられるので
実はお施主さんから言われて巣を壊しちゃった
という工務店の方は悔い改めてください。
鳥が来る家が増えるといいな。