普段、平日の午前中に床屋さんに行くようにしています。
比較的空いているから、というのも、もちろんあるのですが、「理容師さんが疲れていないタイミングで」という気持ちの方が強いかな…
午後・夕方に行ってデキが悪かった、という経験があるわけじゃないんだけど、ほら、人間誰でも、「腹へった〜」とか「帰りてえ〜」って思ってしまうタイミングだってあるわけで(え、ない? そんなのプロ失格?)
家づくりのタイミングとは
工務店のコンテンツの一つに、家づくりのタイミング、というやつがあります。
まあ、ぶっちゃけて言えば、「タイミングなど気にせず欲しい時に建てろ」「今すぐ建てろ」という言葉を軟着陸させているケースが多いわけですが。
でも、初めて建てる人は、真剣に気になる問題ですよね。僕の答えは上に書いたように「今すぐ建てろ」系ですが、じゃあ、AIはどう答えるんだろう?
複数のAIサービスに一発で尋ねられる、天秤.AIに
「家の建てどきって一年のうちのいつ頃?」と聞いてみました。
六者六様?
聞いたのはGemini 3 Pro、GPT5.1、Claude Opus 4.5、Grok 4.1 fast、PlaMo 2.1 Prime、Perplexity Web検索の6種類。
以下がその回答です。

Geminiは
家の建てどき(着工や引き渡しのタイミング)は、「何を最優先するか」(品質・安さ・生活の区切り・税金)によってベストな時期が異なります。
とした上で
バランスが良い人気のスケジュールは、**「春に着工して、秋に完成・入居する」**パターンです。
GPTはGeminiが触れなかった補助金のことに触れています。
他のAIも、真夏の職人の体力的な負荷とか、冬は木材の含水率が安定していいとか、ハウスメーカーの決算に合わせて値引きを狙えとか、まあ、もっともらしい好き勝手なことを言っています。
子どもの入学に合わせる、なんて答えも、もちろんありました。
質問が悪いよね
今回は、普段使っている調教済みのAIサービスではなく、あえて僕のことを学習していない状態のAIに尋ねてみました。
つまりAIは僕がどこの誰か、どういう立場かわかっていません。
その状態での「家の建てどきって一年のうちのいつ頃?」という質問は、「誰の立場で聞いているのかがわからない」という問題があるわけです。
なので、AIの答えは、含水率とかコンクリートの乾燥みたいな季節的な話だったり、補助金やメーカーの決算という住まい手のお金の問題だったり、およそまちまちでした。
えー、いつが建てどきなんだ?

いつ、という問いの裏側
「誰の立場で聞いているかわからない」だけじゃなくて、そもそも「いつ」を聞いていること自体が、あまり本質的じゃないのかも。
冒頭の床屋の話に戻ります。
僕が床屋に行くタイミングを考えるとき、本当に気にしているのは「何月何日か」じゃなくて、もちろん「午前か午後か」でもなくて、「いいコンディションで迎えてくれるか」なんです。
工務店の仕事も、現実的には、忙しくて後回しにしたいとか、逆に仕事が薄いタイミングなんかもあったりするでしょうけど、そんなことはオープンにできないので、「常にいいコンディション」を見せなければいけません。
私たちは、常にいいコンディションでいます。
いつでも、建てに来て大丈夫ですよ。
というメッセージが、行間から伝わるように。
ガッツいた感じにもしたくないし、でも仕事は欲しいし。難しいですね。
お客さん側からすれば、入学とか、出産とか、そういうライフステージに合わせるのも、もちろん大切なことなんですが、そういう「いつ」を優先するあまりに、「誰と」がもし、不本意になってしまったりしたら、不幸だとしか言いようがありません。
焦るな危険
上で触れた「家の建てどきは、欲しいと思った時」という話は、「(うちの受注残が減ってきたから)今です!」だとすれば、住まい手に響くメッセージではないですよね。
同じ、欲しいと思った時、であっても
「子どもが入学で…」
「補助金が終わるらしくて…」
「金利が上がるって聞いて…」
「値上がり前に…」
というのは、全部わかる。わかるけど、ポジティブな「欲しい」じゃなくて、ネガティブな「欲しい」、もうちょっというと「焦り」だよなあ。
焦りには副作用があります。要注意。でも、補助金とか値上がり系の焦り、煽ってるところあるなあ…
建てどきはいつなのか
さてカッコよく締めようか。
お客さんから見た「建てどき」は、「ここになら任せていい」と思った時!
と書いている僕は、すっかり「夜」のコンディション。目もショボショボしてきた。お腹すいた。人間だもの。
というわけで、僕への大事な相談は、ぜひ平日の午前中にお願いいたします(あ、今日土曜日か)。
