素材勉強会で、材料選択ってスッゲー大事だなという当たり前のことを思い知る

素材の勉強会にお邪魔してきました。当たり前だけど、家は選択した材料からできていて、その材料の選択というのは、「売れる売れない」ではなくて「これがいい!」という信念なんです。


昨日は2・23で富士山の日。

富士山の麓で、面白そうな勉強会があったのでお邪魔してきました。
(行ったの、22日だけど)

自然素材の勉強会

マクスさんが開催する素材勉強会。
お話するのは、柿渋塗料メーカー・アットパーシモンの社長、林青美さん(あおちゃん)。

あおちゃんは、自社の商品に対して、とてもまっすぐな自信を持っている人です。
今回の舞台のマクスさんもそうなんだけど、「こっちの方が売れそうだからこうしたい」というのではなく「これがいいと信じてる」という強い信念にお客さんがついてくる感じ。

そのスタイルについてもkatalyst的には気になるところですが、今日のブログでは素直に、「建築の材料」について。

五感…というか身体感覚

よく、「五感で体感」みたいな話を住宅の広告でもみたりします。

五感って、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」

あおちゃんは、柿渋は臭いぜ〜、と、匂いを嗅がせたり

不味いぜ〜、と味合わせたりします。

五感のうち、ネットでなんとかなるのは、視覚と聴覚だけです。住宅の見学会に行っても、ギリギリ嗅覚は刺激されたとしても、味覚はなかなかないよな…

とはいえ、別に、五感を押し出すべし、というわけではありません。
あくまで、ベースになっている材料のことをちゃんと説明するプロセスです。

実際にお客さんに、サンプルじゃなくモデルハウスの床で、タッチアップを試してもらったり。

こういうことは、知識をいくら詰め込んでも、自分の体験にはなりません。

僕自身、初めて聞いた、知らなかった、という話はほとんどありませんでしたが、知っているのと、体験するのとでは大違い。やーね、頭でっかちって。

身体感覚をどう揺さぶるか、というのは、工務店にとって、やっぱりとても大切なテーマです。これはこれでまた掘り下げたいけど、今日は、材料の話。

家は選んだ材料で出来ている

家は、採用した材料でできています。人が、食べたものでできているのと同じように。

実際には、人は食べ物・飲み物以外に、空気を吸って代謝に使っているので、飲食+空気でできているし、建築だって、お客さんが持ち込む家具なども構成要素の一員になります。

建材はVOCの発生源とされていますけど、建築後にお客さんが持ち込むものからも、VOCが発生することは当然あります。

そういう意味で、換気が必要、ってのはわかります。

でも、換気しているから有害物質が出てもいいよね、ということではありません、断じて。
換気は「薄める」のであって、「最初から出さない」努力とは別物です。

特に床、壁、天井は、面も大きいし、VOC云々以外にも、室内環境に与える影響も大きくなります。

昨日書いたように、肌触り的な話ももちろんですが、その材料が室内にどういう影響をもたらすか。

調湿だったり脱臭だったり、期待される要素はいろいろあります。
そういう機能よりも、施工が楽とかクレームが起きにくいとか価格が安いとか、そんなことを優先するケースも、世の中にはたくさんあるでしょう。

でも、そうやって「楽ちん」側で選んだものは、本当にお客さんのためになることなのか?

素材は「売り」ではなく「信念」

30年ぐらい前でしょうか、「自然素材」というだけで集客できた時代がありました。

当時「自然素材」に手を染めた工務店の中には、今はもうそんなこと忘れて新建材でやってます、というところもあるかもしれません。

なんだかな〜。
お客さんのためじゃなくて「売れるから」とか「飽きられたから」とか?

もちろん、売れないのも飽きられるのも困るのですが、ただ時流に乗っかって売れるだ売れないだ、ってのは、違うんじゃないかな?

こういう基本的な部分は、お客さんの予算に応じて、とかではなくて、「これがいいよ!」という信念を貫かなければ!

「注文住宅」という言葉が、なんでもお客さんの思いのまま作ります、という意味に取られているような気もしますけど、信念を曲げてでも注文に応じていったら、その先に何があるだろうか…

まあ、綺麗事かもしれないけど、そういう綺麗事は大事にしてほしいし、そういうところがちゃんとお客さんに認められる世の中がいいよなあ。
いいよなあ、とか言ってるだけでなくて、そのための努力を、僕もしないとな。