隠したときの、ほんとのコスト

小学館の漫画アプリ「マンガワン」が炎上。でも燃えた本当の理由は、性加害じゃなくて「隠す会社だった」という評価が浸透してしまったことじゃないだろうか。


割と漫画が好きなものでして、いろんなアプリで漫画を読んでます。

そのうちの一つ、小学館の「マンガワン」が炎上中。

性加害で略式起訴・罰金を受けた人を原作者として別名義でこっそり起用していた。
しかも担当編集者が被害者との示談交渉に介入して、口外禁止を条件に盛り込もうとしていた。
被害者はそれを拒否して提訴。今年2月の判決で加害者に1100万円の支払い命令が出て、その報道をきっかけに正体が拡散した。
さらに別の性加害原作者も別名義で起用していたことがバレた、と。

画面上部の案内ゾーンがお詫び系ばかりになってます。

それで炎上、配信停止。

僕はそのどちらも読んでいなかったのですが、他の作者による、読んでいた漫画までいくつか停止されてしまいました。「こんなところに載せてられっか!」と憤慨しての停止のようです。

『土竜の唄』好きだったのにな〜、まあ、他で読みます。
『午後のおいしい薬膳日記』は、やさしい話でオススメ…いや、漫画の中身の話じゃないんだ、今日は。

何が燃料だったのか

犯罪は(大抵の場合)いけないことですが、罪と罰があって、罰を受けた人は罪を償っている、はず。
罪を犯した人をいつまでも叩き続けちゃいけない、と僕は思います。
(被害者の立場になったら、思わないかもしれないけど)

被害者の立場で考えても、名前を変えてこっそり起用って、ある意味知らぬが仏というか、心がざわつくこともなくていいのかな、などとも思ったりします(これも賛否あるだろうけど)。

今回、問題になったのはそこではなくて「隠蔽しようとしたこと」。

編集者が介入して示談交渉、示談条件(かたや公表しろ、かたや口外するな)が飲めずに破談、ということでした。そして、その判決が出る前に、別名義で起用していたことがバレた、と。

問題は「誰のために隠したのか」じゃないかな。

隠したダメージの想像力

施工中にミスが出た。職人がトラブルを起こした。
そういうとき、反射的に「とりあえず黙っておこう」と思う気持ちはわかる。

ミスは、ミスとして必要な相手に伝えてやり直せばいいんだけど、社長が怒るだろうな〜とか、いろんなことを考えて隠蔽してしまう。

でも、隠したことが後で出てきたとき、失うのは「ミスをしたという事実」じゃなくて「隠す会社だった」という評価になってしまうんです。

隠すことへの恐れより、隠したときのダメージへの想像力。
そっちの方が、今の時代は必要な感覚な気がします。

うまく言えないけど、順番の話なんだと思う。

クレーム公開、とかしている工務店さんもあります。
立派な姿勢だと思う反面、もし「出せないこと」が出てしまったら。
というか、解決するまでは、大抵出せないですよね。

その場合、フルオープンだと思われてたのに、隠蔽している! って見えてしまうかもしれない。
怖いな〜

まあ、あの会社も、あそこの会社も、うまいこと隠してるよな〜(爆)