TOTOがユニットバスの受注を停止。
接着剤や溶剤もナフサ由来のものが多いので、部品を組み立てたり、塗装したり、ということもできなくなってくるわけです。
工務店さんにもいろいろあって、合板を使わないとか、接着剤を使わないとかいうところもあるわけですし、お風呂もユニットバスは使わない、というところもありますけど、それでも設備はあるわけです。
多くの設備が、塗装やら接着やら配管やら、いろんなところでナフサ由来の材料を使ってるので、このままだと家が建たない…というのも心配ですが、建築中の家が完成しない、ということも同様に怖いことですね…
ウッドショックの時は、外材から国産材への切り替えなどが起こり、振り返れば、それはそれでいいこともあったかな、という気もします。
セルロースファイバーは発泡プラスチック断熱材の代替品として引き合いが多いようですが、そこに集中すればやはり供給不安が出てくるし、明るい話が思い浮かびません。
木材、土、漆喰、瓦……昔の家にあったものは石油依存度が低いものばかりだ、という話は以前も書きました。
でもそれは「理想」として語られることが多くて、そうは言ってもね、というのが、大方の工務店の反応だったことでしょう。
それが、今回の件で、「依存度を下げる」が理想論から現実の問題になってきた気がします。
もちろん、喉元過ぎれば熱さ忘れる、戦争終わればナフサ忘れる、で、すぐ元に戻っちゃう気もします。
もちろん、輸送・梱包含めて依存度はゼロにはならないけど、建築の基本は近くにあるものでなんとかする、ということと、設備に頼らず建築で環境を整える、ってことだと思うなあ。
遠くの知らない誰かに頼らず、近くの知ってる人に頼る割合を上げる、とも言えます。建築なんて、元々は、そこら辺にあった材料でできていたわけですから。
じゃあ、お前はそうやって作った隙間風だらけのボットン便所の家に住めるのか、と言われると、ちょっと自信ないけど…

ただ、「昔に戻る」じゃなくて、「昔の知恵を使って、現代の暮らしを作る」という方に進んでいた工務店はいるのです。やらなきゃはじまらない。
