「スクロール率」を指標として使えるか

webサイトがどんなふうに読まれたか(を想像する)指標の一つがスクロール率、だと思ってます。思うだけだとわからないので測ってます。測るだけだと何も起きないので、それを元に直します。


蕎麦屋で一杯(もちろん一杯ではないが)やってたら、隣のお客さんがスクロールの話をしていました。

とはいえそれは、地元企業のスクロール(元カタログ通販のムトウ)。名詞です。
もともとのスクロールとは巻き物(名詞)を指しますが、今はスクロールと言えば、画面を動かして先を見る(動詞?)ことを指すのが一般的ですよね〜

僕らは一体、1日にどのぐらいスクロールしてるんだろう。

というわけで、今日はwebのスクロールの話です。
(1日にスクロールしている量のことは出てきませんが)


ここ数日、webサイトがどう見られたか、という指標の話をしています。
どのくらいスクロールされたのか、というのも、調べることができます。

GoogleAnalytics(GA4)でも標準のイベントとして計測されています。
ただしこれ、ページを90%以上スクロールした時だけしかカウントされません。

例えばこんな数字。

ページビュー(よく言われるアクセス数)3,111に対して
スクロールは481。

3,111回表示されたうち、90%まで見られたのが481。
これ、多い? 少ない?

正解は
「この数字からではわかりません」
です。


昨日の僕のブログを例にすると

本文を読み終わった時のスクロールの割合は
PCなら67%(右下に数字が出てます)

スマホなら54%

サイドバーを下に出すような仕様だと、下がだいぶ長くなるのです。
本文を読むだけだと、90%なんていかないのです。

ちなみに90%がどこかというと

ここまで行く人、いる?(まあ、いることはいるわけですが…)

もちろん、全体の長さにも関係します。

とある工務店さんのサイトでは、90%までスクロールしている率がすごく高いのですが、その訳は簡単で、ページが短い。

ほとんどのコンテンツが、画面内に収まってしまうぐらい。なので、すぐにスクロール割合が90%まで達するわけです。
コンテンツを短くする、というのも、全部見てもらうための一つの正解かもしれません。


という具合で、GA4のイベント「scroll」は、実質的な意味を持たない数字になっちゃってるような。
だから、この値を見て一喜一憂しよう、という話ではありません。

しかしながら、LPのように、1ページで伝えたいことだけを伝える、という目的がある場合、スクロール率を把握することは、現状把握と改善に有効です。

GA4の標準機能では、前述のように90%いったかいかなかったか、しか測れませんので、GoogleTagManagerを使います。
設定方法はまたいつか機会(ネタ切れした場合など)があれば

とあるLPで、スクロール割合が25%、50%、75%、90%…と数字を取ってみました。

この数字が良いか悪いかも、コンテンツ次第で一概には言えません。

今回の場合は、もうちょっと下まで見てもらうために、少し下まで行かないと見えない場所を上部に持ってこようか、という検討材料にはなりました。

75%までたどり着いたのが191人、90%が110人。
90%近辺に問い合わせフォームがあるのですが、せっかく75%まで見てくれた人のうち、81人はそこまでいかずに離脱してしまっています。そうすると、75%付近に、もうちょい下まで見たくなる仕掛けを入れようか…なんてことも考えられます。

ちなみに25%まで行かずに帰ってしまう人もたくさんいます。

例えば検索流入で、思ってたのと違う、だったり、広告流入でファーストビューが広告と合ってなかったりすると、スクロールなしで去られてしまいます。

もったいないですね。
でもこれも「アクセス数」にはなっちゃいます。LPとしてみれば成果にならない「アクセス数」です。
アクセス数だけ見ても、わかんないことがあるよな〜。


スクロール(の割合)は、ページビュー(アクセス数)や滞在時間と比べると、マイナーな指標です。
工務店の方でも、あんまり気にしている人、いないと思います。

でも、スクロールは、意思を持って下まで行った、と判断していいはずです。
少なくとも「ページを開いたけど何もしなかった」とは違う。

見ている人の意思が、すこーし感じられる、かもしれません。

もちろん、もっと複雑な測定も、やろうと思えばできます。
どこがどうクリックされたとか、どの辺で止まってたとか。
ただ、大掛かりな仕掛けになってきたり、お金もかかったり、読み解くのが大変だったりします。
この辺の塩梅は、サイトごとに違うから、これが正解、ってのはありません。

スクロールの割合も、見えたところで、中身を改善する気がなければ意味がありません。
スクロール深度に限った話でもないですが、計測はあくまで「直す」ための手段なので。

LPみたいに縦に長いページで、かつ「ここが弱いんじゃないか」と仮説を持ちながら使うのが、たぶん正しい使い方なんでしょうね〜。