LinkedIn(ビジネス特化型SNS)の調査で、対象者の約半数が「AIによって自分で事業を始める可能性が高まった」と答えたそうです。
半分か〜。
チームを雇うコスト、スキルを身につける年月、ぜんぶ一人で回すための間接費。
そういう、ずっと人の前に立ちはだかってきた壁が、いくつかのサブスク料金まで下がった、と。
で、その記事には、こんなことも書いてありました。
かつて創業者は、事業が一円も稼がないうちから、デザイナー、コピーライター、リサーチャー、アシスタント、この四人を必要としていた。でも今は、それを全部AIで置き換えられる、と。
……ん?
それ、僕の仕事じゃないか。
つまりこの記事、起業する人から見れば「雇わずに済む」という朗報なんだけど、裏返すと、「僕みたいな外注先は、もう要らない」という話でもある。
でもさあ、強がってみるけどさあ、それらって、クリエイティブな要素もあるけど、作業でもある。
作業のための費用(人件費だったり外注費だったり)が下がるから、起業する意欲が出るってさあ…
そもそも、何をやりたくて、でもくすぶっていたのか?
作業の部分を肩代わりしてくれるからといって、成功に導いてくれるわけでもない。
何より、AIの存在自体は、他者にとっても同様にあるわけだから、何かが有利になってるわけでもない。
というわけで、こんな感じで起業する人が増えると、よく言われる「AIに仕事を奪われる人」じゃなくて、「AIで勘違いして仕事を失う人」が増えるんじゃ無いかな〜、なんて思ったりもします。

僕自身、起業してからAIをよく使うようになりました。この数年の変化は、ほんとうに激しい。去年できなかったことが、今年はできるし、先月の使い方が、もう古い。
まあ、新しければいいってもんでもないけど、でもとにかく、けっこうな部分が、置き換えられる。
工務店のスタッフさんが、AIを使って独立する、なんてことも、これからあるかもしれない(それがうまくいくかは、上に書いたように、別の話)。
人を募集する代わりに、AIで、ということも、たぶん起きる。
僕が何年もかけて覚えたことの、わりと多くを、ブラウザのタブが何枚かでやってしまう。これは、もう、そういうものだと思う。
まあ、めんどくさいことやらなくて良くなるなら、いいけどさ。
つまり、時間さえあれば、工務店の経営者が、自分でAIを使って、十分な成果を出せる。
僕はそう思っています。みんな、忙しいだけで、能力がないわけじゃない。時間さえあれば、できる。でも、時間、ないですよね。
じゃあ僕は、その「時間」を、代行してるだけなのか? 違う、つもりでいたいけど、そういう面もあるんだろうな〜。
そして、そういう部分は、AIで肩代わりができると思う、その気になれば。
でも、経営者が「自分でやれる」のって、何をやるか、が決まってる時だけなんですよね。
ブログを毎日書く、と決まっていれば、書くのはAIでもできる。チラシを作る、と決まっていれば、作るのもAIでできる。
でも、そもそも何をやるべきなのか? どうしたらいいのか、というのも、AIに相談したら答えてくれるけど、でも、その聞き方って、あってるのかな?
そこは負けたくないな〜。
でもこれ、僕だけの話じゃないですよね。
工務店だって、同じです。
家を建てる技術は、どんどん標準化されて、誰でも、そこそこのものが作れるようになってきたし、そして全てを自分でやっているわけでもない。
お客さんが答えを持っている時もあるし、持っていない時もある。
答えらしきものを持っていても、それをそのまんま実現するんじゃなくて、プロとして「見せつける」みたいなところだって、欲しいと思う。
そこは、標準化されてないし、AIに「やって」と言っても出てこない。
なんて、自分のことを棚に上げて言ってますけど。
おかげさまで今は結構忙しくしているのですが、なにぶん、AIたちのこのスピード。迂闊な方向に進んだら、来年には、失業しそうな予感もします。
そうならないよう、あちこち行って、観て、聞いて、飲んで、酔って、忘れて…は、AIにできないだろ!
