岡部宿大旅籠柏屋と花沢の里

またまた古い建物を訪ねてしまった。新しいものを見るのもいいけど、古いものの方が、見たくなるんだよな〜、なんでかな〜。


昨日一昨日と紹介している柿木会は、初日に勉強、そして懇親会をして、翌日は近隣の建築ツアーをしています。
この7月は、久能山東照宮と、日本平夢テラスを回ろう、ってことになりましたが、その座を争った(?)いくつか視察をしてきました。


まず行ってみたのは岡部宿大旅籠柏屋
国の有形文化財に登録されています。

東海道五十三次の21番目の宿場で、この建物も江戸時代に建てられた旅籠を修復したものです。
現在は市に寄贈され博物館になっていますが、その前は個人所有で、おばあちゃんが一人で住んでいたんだそうな。

サイン警察の僕としては、樹木にタッカー留めしているサインは見逃せないなあ…アカンやろ。

弥次さん喜多さん(以外にも誰かいるけど)みたいな人たちは、大部屋に雑魚寝(1畳に二人ぐらい)、武士は隣地の本陣か、そこがいっぱいなら武士用の部屋もあったとか。

なかなか華奢な材が使われていて、おっきい地震来ないといいな〜。

たまたまですが、時計の展示をしていて、いろいろな趣向を凝らした時計を見ることができました。

線香が燃え進むと紐が切れて錘が落ちて鐘がなる↑

燃えた量で時間がわかる。これ、塊じゃなくて型に入れた粉です。↑

人の工夫って、すごいな〜。
全く余談ですが(このブログ自体が余談のようなもんですが)、初亀醸造のすぐそばです。


もう一箇所は、焼津市の「花沢の里

こちらは静岡県唯一の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)。

古い建築を、街並みを見たい、という場合にはいいところですが、一般の観光向けには地味すぎるかなあ。

水車小屋なんかもありました。水車って合理的ですよね〜(今は観光用なんだろうけど)。

ん? サイン警察の僕としては…

カフェっぽいものがあったりするけれど、ほぼ観光化されていなくて、地味な集落です。
でもそれだけに、当時の趣が残っているのかもしれません。
谷筋の傾斜地で湿気も多い。多くの家が石垣で敷地を構成しています。

ここは普通に生活している人たちの場です。伝建地区って、商売化しているところもあるけれど、そういう要素がほとんどなくて、地味で、だがそれがいい。


というわけで、どちらも、古いものを見て新しいものを知るには素晴らしいところです。
そして、柏屋はつい最近まで、花沢の里は今も人が暮らしている場所です。

古い建築に暮らすということは、なかなかの不便もあるわけです。でも、それを(積極的か消極的か分かりませんが)選ぶ人がいる。
それって、新築推しの業界としてはどう考えたらいいんだろ。そんなことをいつも思うわけです。