一見さんに賭けすぎでは?

2ヶ月に1回見学会をやるとして、その8週間に1回のチャンスを、広告一本の赤の他人に賭けてるだけ、ってのは、ちょっと無謀な気がします。


ちょっといいな〜、という車があって、長期試乗もやっている、というのでディーラーに聞いてみましたところ…

次に空いてるのはxx日ですね〜

と。いや、乗りたい時に乗れないとなあ…

フラッと行って乗れる試乗車もあれば、こんな感じで日程が限られるものもあります。


いつでもOK、と、日程が限定される。

これ、どっちがいいんだろう?

試乗のことじゃないですよ。見学会とかモデルハウスとか。

考えてみてください。

2ヶ月に1回、完成見学会ができる物件があったとします。
大体、引き渡し直前の土日に開催します。

そうすると、60日に2日。30日に1日の開催です。
もうちょっとゆるい数字でも、8週間に1回の開催です。

その日しかダメ、と言われたら、どうするか?

すごく興味が強ければ、なんとか予定を空ける、かもしれません。
そして、元々わかっていたら、予定を空けておくしれません。

じゃあ、そういう風にしておけば、予定を空けてもらえるってこと?


突然広告が出てきた「一見さん」で、そんな風に予定をしてもらえるか?
それは、その広告(および受け皿)の引きの強さ次第、ですけれど…

普通は、そんなに強くないよな〜。

見たこともない工務店の、見たこともない広告一本で、8週間に1回しかないその日程に、自分の予定を合わせてくれる人。
正直、そんなに多くないと思います。


じゃあ、「一見さん」じゃなければどうか。

前から気になっている。SNSでちょくちょく見かけていた。
ブログで考え方も知っている。
そういう状態のお客さんなら、話は変わってきます。

予定を空けてもらえるかどうかは、告知の出し方じゃなくて、告知が届く前にどれだけ"知られていたか"で決まる。

つまり、見学会の告知そのものをどう工夫するかより先に、その工務店が「一見さんじゃなくなる」ところまで、日々仕込んでおけるかどうか、という話になってきます。


じゃあ、「一見さんじゃない」状態って、具体的にはどう作るのか。

① 見学会の告知を「発見」の場にしない

告知を見た瞬間が、その工務店を初めて知る瞬間になっていたら、もう遅い。
日々のSNSやブログで、施工事例や考え方をぽつぽつ出しておく。
見学会は「答え合わせ」であって、「自己紹介」じゃない。

② 「気になる」を、放置しない

一度でも自社サイトやSNSに触れた人が、そのまま忘れられていないか。
フォローされていても、その後何も発信していなければ、興味は薄れていく。
定期的に思い出させる、というだけで、8週間後の予定を空けてもらえる確率は変わる。

③ 「次回はいつか」を、常にわかる状態にしておく

見学会が終わった直後から、「次はだいたいこの時期にやります」を出しておく。
予定が読めるようになれば、興味がある人は自分から予定を空け始める。
見学会のたびに告知するのではなく、見学会と見学会の間の期間そのものを、告知代わりに使う発想です。


というわけで、完成見学会は8週間に1回(あるいはもっと少ない)の、かなりの狭き門です。
その狭き門を、広告一本の一見さんに突破してもらおうとするから、来場が伸びない。

一見さんを、なくしておく。

見学会の告知よりも先に、日々の発信で「一見さんじゃない状態」を作れているか。
完成見学会がうまくいくかどうかは、たぶん告知のテクニックより、その手前の蓄積で、もう決まっているんだと思います。
(長期試乗、結局日が合わないので、車もいらなくなってきた。結局そのぐらいの熱意の人は、最初から来ないってことか。熱意をあげておくのも、同じ話ですね)