火災保険の水災補償付帯率は年々下がっている

昨日から秋田で豪雨災害が続いています。
町の工務店ネットの運営委員もお願いしている
秋田市のむつみワールド・佐々木社長から
状況を教えていただきました。

とにかく今までにない雨で
経験則が通じないのが大変だったようですし
まだ予断を許さない状況が続いています。

被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


(画像はNHK News webより)

秋田県の火災保険水災補償付帯率は
2021年のデータでは61.9.%とのこと。

多くの方は保険で補償がされない
ということになってしまうのでしょうか…。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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ハザードマップだけでなく地形をきちんとみて
という話をこの前書いたばかりです。

水害は場所が決定的…
と言いたいですが、川が近いとか
崖が近いとかいうだけの「場所」
ではありません。

その地域に降った雨が排水しきれずに
水が溜まってしまう「内水氾濫」も
近年はよくみられます。

秋田でのこれまで例を見ないような
雨を見ても、既存ハザードマップだけでは
カバーしきれないということを
痛感します。

こうなると、考えたくはないですが
水害にはいつかあってしまう
という前提で備えなければいけないかも…

火災保険に入っていれば水災も
補償される、と思っている人も
多いですが、一概にそうでもありません。

建物の補償は受けられても
家財は対象外というケースも多いです。

以前あった住宅支援機構特約火災保険は
水災補償そのものが付帯されていないません。

火災保険で水災補償がどのぐらい付帯されているか
というデータがあります。

年々水害被害が増えているから
加入者が多いのかと思っていたら…

なんと、全国的に年々付帯率が減少しています。

損害保険料率算出機構のデータが
こちらから見られます

これまで水災保証の保険料率は
全国一律だったのですが
この6月に動きがありました。

全国を5つのエリアに分けて
水災補償のリスクによって
保険料率が変わるというものです。


損害保険料率算出機構 火災保険参考純率 改定のご案内より

このエリアは市区町村単位で
定められるということで
今回被害にあっている秋田市は
上から2番目の4でした。

ここでエリアの検索ができます。

建てた家が水害にあわないのが
何といっても一番です。

水災補償は費用の関係で外す人が多いようですが
本当にそれでいいのか…?

万一の時のために
お客様に適切な保険に入っていただくのも
作り手として強く勧めていただきたい。

水災補償料率のエリア分けは
市区町村単位なので
あまり大きな影響はないかもしれませんが
頭に入れておいてくださいね。