買ってきた生成AI建築写真を広告に?


生成AIも最近ちょっと飽きてきたな〜
なんて思っていましたが

とある会社が工務店むけに
AIで作った建築写真の販売を
はじめているのをみて考えました。

広告に使ったり
お客様へのプレゼンに使ったり
そういう用途を想定しているようです。

フランチャイズなどに入っていると
同じ企画住宅の他社さんの施工事例を
宣伝に使うケースはあると思います。

見学会のチラシで
写真が間に合わずに
自社の過去物件を使ったりとかも。

これらは、共通のイメージソースがあり
実際に建てるものと、そうかけ離れて
いないでしょうから、アリだと考えています。

でも、存在もしていない
まして、自社でデザインしたわけでもない
そんな写真を宣伝に使うって…

これは僕の感覚では、ナシだなあ…

イメージ写真などで
レンタル写真を使うことはありますし

撮影した写真をそれなりに
修整することもあります。

でも、メインの商品として
紹介するものが、どっかの誰かが
生成したもの、というのでは

その会社のアイデンティティは
どこにあるのでしょう?

でも、売れそうだな、と思うぐらい
生成AIによる出力が
立派になってきた裏返しですね。

完全に文字だけをベースに
画像を生成するやり方や

元になる画像を読み込ませて
それをベースにするやり方など

色々な方法があります。

今回は「Stable Diffusion」を使い
文字だけをベースにして
安藤忠雄風の住宅をお願いしてみました。

どうだ!
うーん、まあ、ニュアンスはあるけれど
やっぱり成立していないなあ。

(実際の建物をベースにすると
かなりのところまで来ますが
それってやっちゃいけない気が…)

じゃあ、建築家の名前は出さずに
薪ストーブのあるリビングをば

ぱっと見のディテールは
以前と比べてだいぶ向上してきました。
でも、いろいろでたらめですね。

このストーブに着火したら
どうなっちゃうのか…

CADやBIMを使いこなす人なら
3Dパースも簡単に描けますし

そうでなくてもPhotoshopなどで
壁の色を変えたりなんてことも
できるわけですが

そう言うのが苦手な人は
自社物件の写真をベースにして

壁の色を変えるとか
ストーブを配置するとか
そんなことには使えなくもないか…

でも、やっぱり細かいところに
嘘が出るのは避けられません。

建築に直接関わらないイメージ写真に
留めておくのがいいかな、と言うのが
今の所の感想です。