Appleの我田引水、それがいい

米国時間の昨日、日本時間では今朝の2時から
新しいiPhoneの発表イベントがありました。

Appleのイベントは毎週火曜日
iPhoneの宣伝写真の時刻は必ず9:41

現地時刻で9:00に始まるイベントで
iPhoneの発表が大体9:40ぐらいなので
リアルタイム感を出そう、ということみたい。

今回も、9:41。
(日本ではとっくに過ぎている時刻だけど)

Appleのそういうところ
憧れますか?
鼻につきますか?

僕は…
両方です。

それはさておき
今回のiPhoneで気になっていたのは

Lightningケーブルが廃止されるか?
miniモデルはやっぱりないか?
Proモデル以外でもApple PRO RAWは撮れるのか?

の3点でした。

LightningというのはiPhone5から採用された
Apple独自のコネクタの規格です。

それより前の30ピンDockコネクタより
小さいし、表裏がないし
便利だったけど

独自規格なので他社製品で使えないし
ライセンス制で値段も高い。
10年以上前の規格なので速度も遅い。

というわけで、Lightning端子は廃止され
汎用的なUSB Type-Cになりました。

これは、EUが電子機器の充電端子を
Type-Cに統一しろという法案が
可決されたため、という背景がありますが

Appleは、そんな背景を見せずに
「みんなうれしいUSB-C」などと
宣っています。

「切り替えたらそれが正義」
という姿勢は
見習うべきものがあります。

Appleにとって
lightningはもう過去のもので
(まだ現行製品に採用されていはいるけれど)

新しい選択をした
俺たちスゲー

ということに一点集中です。

僕からすれば
今頃かよという変更ですが
それでも、まあよかった。

新しい選択をするときに
過去のお客様にどう思われるかと
躊躇する工務店の声をよく聞きます。

そのときにベストな選択をしてきた
というのが間違いない答えですが

Appleぐらいにズバッと切り替えるのは
なかなか難しいですよね。

工務店でも
物事を切り替えていくとき
一番反対するのは
社内のスタッフではないでしょうか。

そのときに、トップが
どういうリーダーシップを取れるのか。

そして、その選択を
どう世の中にアピールできるのか。

舵を切って成功した工務店としては
鹿児島のシンケンさんが
よく知られています。

切り替えるまでは
熟慮を重ねますが
切り替えると決めたら
スパッと切り替える。

「過去のやつも大事にしないとね」
なんて引っ張り続けると

ブランドは保てなくなるんです。

iPhoneは決して
「ダントツで高性能」な
スマホではありませんが

圧倒的な唯一無二感
は出している。

Appleのそういうやり方は
やっぱり参考になるなあ!

というわけで、ケーブル以外の
気になっていたことは
また改めて。