改修で戦うのがいいのかどうか?


いきなり暗い話で恐縮ですが
連日、工務店の倒産の
ニュースが流れています。

負債1000万円以上の倒産が
今年に入って8月までで
1000件を超え、すでに去年の
1204件に迫る状態。

受注減と人手不足が
理由のビッグ2のようですが

仲間の工務店に話を聞くと
うちはそんなのどこ吹く風
という心強い話も多く

(本当にやばかったら
やばいと言わないのが
経営者かもしれませんが)

とはいえ油断せず
足場を固めていきたいですね。

というネタを振ったのは
昨日の国土交通省の発表で

国土交通省|報道資料|建設工事受注動態統計調査報告(令和5年7月分)
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

建設工事受注動態統計調査報告は
「前年割」の
渋い内容でした。

(この統計、以前の統計偽装で
操作されていたヤツではありますが)

一方、同日に公表された
建築物リフォーム・リニューアル調査報告

国土交通省|報道資料|建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和5年度第1四半期受注分)
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

今年度の第1四半期の
リフォーム・リニューアルは
前年同月比23.1%増。うち住宅は26.0%増。

じゃあやっぱりリフォームじゃね?

と思う人も多いでしょう。

僕も、社会的に見たら
新築よりも改修の方が必要なことだと
確信しています。

でも工務店は
新築しないと死んじゃう病
かかっている人が多いですし

新築で取れている会社も
もちろんたくさんあるし
新築したい人もいるし

それはそれでいいんですが

圧倒的多数の
すでに暮らしている家が不快
という人から目を背けない方がいい

創業社長ならいざ知らず
二代目、三代目の皆さんは
お父さんが作ってきた

クソ寒くクソ暑い家
なんとかする

だけでなくて

新築だけ建てて逃げ抜いた
ヨソの建築事業者の
後始末も

ちゃんと商売になるはずです。

同日に、国交省からは
既存建築物省エネ化推進事業の
本年度2回目の募集もありました。

既存建築物省エネ化推進事業

前にこちらで紹介したやつ。

ユニクロのリサイクル断熱材と既存建物省エネ改修補助事業。
地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。ユニクロ前橋南インター店がユニクロの服を断熱材として「着た」として報道されています。この建物は佐藤可士和さんがデザイン監修ということでこの断熱材を「着る」という報道は、デザイン側の意図を見事に伝...

これは住宅用ではありませんが
過去に作られた建物を
直して快適に、経済的に使うというのは
理にかなっています。

募集期間が短いので
今回応募できないケースも
あるかもしれませんが

大きめの非住宅の断熱改修は
まあまあいい補助金がある
と覚えておいでくださいね。

「新築は無くならない」
という考え方
「リフォームはブルーオーシャン」
という考え方

どっちもありで
一律の正解はないですが

割のいい補助金を
「その他大勢」でもらいたいなら
改修の方が有利かな…

その他大勢ではなく
単独で補助金を申請するというのも
もちろんありで

そういう案件は
喜んでお手伝いしますよ〜

補助金ってどうなんだろうね
とか言いながら(笑)