ネット広告のターゲティングが難しくなるのなら

どこかのwebサイトを見たら
その後、そこの広告ばっかり出てくるようになった
という経験、ありませんか?

↓これは僕のサイトの広告ではなくて…

ブログ仲間のベビー専門フォトグラファー
水天宮前写真館の小川真義さんのブログ

水天宮1分 お宮参り専門フォトスタジオ|実績35000件 自然な表情を引き出す水天宮前写真館
ベビーフォトグラファー @水天宮から一番近い写真館 さんのブログです。最近の記事は「祖父母さまが お宮参りの当日になって初めて知るサプライズ(画像あり)」です。

を見た時のスクリーンショットです。

4箇所ある広告枠、全部が
Adobe Photoshopの広告になっている…

訪れたのが写真を扱うサイトだから
ということもあるかもしれませんし
僕がPhotoshopの情報なんかを
webでよく見ているからかも。

こういうことを実現するための手法の一つ
「サードパーティクッキー」というものが
もうじき使えなくなりそう
という状況になっています。

「クッキー」というのは、
webサイト運営者が閲覧者のブラウザに
情報を残しておける仕組み。

「サードパーティ」というのは
第三者ということ。

閲覧しているwebサイトのクッキーは
ファーストパーティクッキーで
広告などに使われるのが
サードパーティクッキー。

詳しい説明は省きますが
今まで使えた閲覧者の情報が
広告に使えなくなる、ということ。

すでにiPhoneやMacの
ブラウザ(Safari)ではこの方法は禁じられていて

GoogleのChromeも
規制を段階的に始めました。

Safariに加えChromeでも禁止されると
ブラウザのシェアからいっても
結構な割合で使えなくなる、ということです。

こうなると、リターゲティング広告
(冒頭に記した、過去に訪問したサイトの
広告を出すようなもの)が難しくなります。

と、ここまではもう
何年か前から言われていたことでした。

ようやくGoogleが重い腰をあげたことで
いよいよターゲティング広告は転換期です。

すごく大雑把にいうとAppleの影響で
すでに悪くなっているターゲット精度が
より悪くなるだろう、と。

とはいえ、Google(Alphabet)も
Facebook・Instagram(Meta)も
売上のほとんどは広告なので

そこら辺はあの手この手で
ネット広告を出させようとするんでしょうが…

先日、とある工務店のチラシが
我が家に入ってきました。
はじめて見る工務店のチラシでした。

大体折込チラシを入れてくる
工務店というのはもう決まってる
感じだったので新鮮です。

しかも、他のチラシの多い土日を
避けている。

webサイトも見てみたら
広告を見て訪問する人のことを
あんまり考えてない感じで
そこが残念だったけど

写真も目を引くものだったので
とても印象に残りました。

とはいえ、30代未満で
新聞利用をする人は1割にも満たない

総務省「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
より。
メディア利用時間のため購読数ではない。

新聞折込にコストをかけても
新築の主要ターゲットの
30代、40代に届く率はかなり低いのです。

しかし、60代以上には
新聞は依然としてまあまあ強い。

年代だけでいえば
ターゲティングがしやすいメディアに
なっているわけです。

既存の暑い・寒い家で不自由に
暮らしている地域の高齢世帯を救うのも
工務店の使命だろうし

子が「家の建てごろ」の年齢になっている
スポンサー世帯に情報を届ける
という意味合いだってなくはない

そう考えると
高齢世帯に向けたメッセージを
折込で届けるのは悪くないかも…

とにかく、他者と同じ手法で
埋没してしまっては
コストのかけ損なので

広告にお金をかけるなら
何にいくら投じられるのか
よーく考えて行いましょう!