昨日報道されていた
「ハピラインふくい」の売上金が
着服されたというニュース
ハピラインふくいってなんだ?
という人も多かったかもしれません。
北陸新幹線の金沢ー敦賀間の開業に伴い
JR西日本から分離された第三セクターの
鉄道が「ハピラインふくい」
(同社のwebサイトから)
かつて、滋賀県米原から
新潟県直江津まで通っていた
北陸本線
今回の北陸新幹線延伸で
福井県内の「ハピラインふくい」
のほか
石川県内には「IRいしかわ鉄道」
すでに開通済みの富山県には
「あいの風とやま鉄道」
新潟には「えちごトキめき鉄道」
5つの鉄道会社に分割されています。
北陸新幹線が米原まで延伸したら
その区間は「おうみキラキラライン」
(今、僕がでっちあげた名前
ホントになったらすごいな!)
かつては、関西から北陸に街道が通り
文化的には関西と繋がりが深かった福井は
これから東京文化圏に飲み込まれていくのか…
(まあ、全国みんな似たようなもんだけど)
こんなふうに
JRから第三セクターに
移行された区間では
「青春18きっぷ」での途中下車も
できなくなるわけで
貧乏旅の面白さがまた減っちゃうな…
(一部特例があるようだけど)
この「途中下車」について
先日、工務店仲間と話題になったので
ただでさえ
「何の仕事してる人かわかんない」
と言われるのに拍車をかけるように
今日は鉄道の途中下車の話です!
お忙しいみなさんは
JR在来線の途中下車し放題の
「青春18きっぷ」なんか
使わないでしょうし
そんなに遠出は多くないかも
しれませんが
たまにしかしない遠出だからこそ
いろんなところに寄りたい!
という方のために
JR切符の「途中下車」は
知っておくとよい、かも。
片道の営業キロが100キロを超える
「乗車券」は、目的地の途中で
乗り降りができます。
乗車券の有効期間は営業キロの
長さによって変わってきて
200キロまでだと2日
(今日買ったら明日まで使える)
それ以降200キロ増えるごとに
1000キロまで
1日ずつ有効期限が長くなります。
例えば、浜松-博多間は営業キロ
917.8km。
有効期間は最長の6日です。
4/1に浜松を出発して
名古屋に泊まって京都に泊まって
岡山に泊まって広島に泊まって
4/6に福岡に着く場合も、1枚の乗車券でOK。
(余談の中の余談ですが新幹線の先頭車両はこんな風に
高さが下がっているものがある。
天井高も低くなり居心地が違う、かも)
ただし、特急券にはこのワザは
使えません。
特急券は、上の例なら5枚別々に
買わないといけません。
表にまとめると
区間 | 乗車券 | 特急券 |
浜松-名古屋 | 1,980 | 2,530 |
名古屋-京都 | 2,640 | 2,530 |
京都-岡山 | 3,740 | 3,400 |
岡山-広島 | 3,080 | 2,530 |
広島-博多 | 5,170 | 3,400 |
乗車券合計 | 16,610 |
特急券は共通なので
乗車券だけ金額を比較すると
浜松-博多を一括の乗車券で買って
途中下車する場合は12,210円(表にはない)。
それぞれ個別に買うと16,610円。
4,400円の差。
安っすい飲み屋で
2回ぐらいベロベロになれる
程度の額ですが、チリも積もれば。
問題は
スマホでピッとはやれないこと
(紙の切符オンリーです)
はじめて途中下車するときは
自動改札に乗車券を吸い取られて
しまうのでは、とドキドキすること
早い段階で切符をなくすと
その先が全部無くなるので
まあまあ勿体無いこと
途中下車して泊まるたびに
酒ばっかり飲んでしまうこと
など、スマホをのぞけば
本人がしっかりしていれば
大丈夫なことばかりで
事実上、問題点はありません。
宿泊と組み合わせるなら
EX旅パックなどの旅行商品の利用が
圧倒的に価格が安いので
(航空券にあるような
ホテル代がほぼタダ、みたいな
価格設定が多い)
そういう条件がある地域なら
必ずしも途中下車での乗車券を
買うのがいいとはいいませんが
世知辛い世の中
少しでも経費を浮かせるための
知識も必要だよね、ということで
まったく僕の手柄ではありませんが
知らなかった人にはお役に立つ話だった
ということにしといてくださいな!
以下、公開後に追記
途中下車に関係なく
片道600kmを超える場合は
往復で買うと乗車券が10%オフ!
これは窓口で勝手に割り引いてくれるけど
帰りの切符は現地で買おう、なんて
場合は適用されないので要注意。
最初から往復で乗車券を買うこと!