住まいに大切なのは便利さよりも主体性の回復

東京都知事選挙も
デタラメ
だったけど

アメリカ大統領選挙も
大変なことに
なってますね〜

人の名前を間違えちゃうとか
言い淀んじゃうとかって
歳をとってくれば仕方ないだろうな…

もちろん、間違えて核のボタンとか
押されちゃうと困ります

大統領の周りにはたくさんの人が
ついているんだから

ちょっとぐらいダメなところがあっても
みんなで支えてあげればいいわけで

そうなると問題なのは
言い間違いとかそういうことより
やっぱり政策ですよね。

というのはキレイゴトで
自信満々にベラベラ喋る人の方が
(中身はともかく)
支持されちゃうんだろうなあ

政治に限らず
僕らの身の回りを見ても
若いうちは万能感があるというか

勢いやら体力やらで
なんとかなってしまうことが
多いわけだけど

歳をとってくると
ごまかしが効かなくなってきます。

なんて話が入り口だったか
先日、人と会っている時に
話題になった(した)本がこちら

『人生を変える住まいと健康のリノベーション』
新建新聞社刊
甲斐徹郎さん・星旦二さんによる本です。

2018年4月発行なので
6年以上前の本です。

人生のセカンドステージあるいは
サードステージに向かっていくときの
住まいをどう整えるか

そんなテーマの本でして

「便利になると人間関係が省かれる」
社会構造に触れています。

昭和以前はかまどで大勢のご飯を作っていて
好むと好まざるに関わらず
みんなで食事をしたわけですが

今は調理が楽だし外食も発達していて
集まって食事をとる必要がない

みんなの敷地をまたいで
協力して防風林を作らないと
台風が防げなかった沖縄でも

コンクリート造が普及し
窓を閉め切ってエアコンをつければ
防風林を手間をかけて
作る必要もない

利便性があがると
人と人が協力しなくても良くなる

そういうことが社会のあちこちに
あるわけです。

社会で孤立が進み
地域のコミュニティが希薄化した一因が
住宅の「商品化」だと説いています。

すみずみまで商品化された
無機質な箱的住宅で暮らしていると
「快適な生活は誰かが用意してくれる」
という依存体質になってしまう。

暮らしの場では
与えられる側になるのではなく
主体性を回復すること!

これが本書の中で
一番価値ある言葉だ
と僕は感じました。

刊行当時、この本のことを
こちらに書いてから6年余り↓

住まいの主体性を回復せよ!
『人生を変える住まいと健康のリノベーション』新建新聞社のブックレビューです。

むしろ、住まいはどんどん
住まい手の主体性を
奪っているように感じています。

じゃあ、どうやって主体性を回復するのか?

「1.熱環境を改善する」
「2.外環境を活かす」
「3.まちとつなげる」

が答えとして挙げられている。

1.熱環境、はみなさん
やっているリノベーションですけど

2や3はどういうことかは
ぜひ本書にあたってみてください。
(上のリンクにも書いてあるけどね…)

住まいを便利にしすぎると
住まい手さんの主体性を
奪ってしまうことになる。

とっても大切なことですね〜

便利がいい
コスパが大事
タイパも大好き

それに抗わないと
将来の住環境が
とんでもないことになる

そんな予感がずーっと
拭えません。

そんな未来を
変えていくために

志を同じくする人と
歩んで行きたいな、と
気持ちを新たにしました。