「のび太として考える」を読んで考える

のび太がドラえもんに頼るように、お客様の頼みをみ〜んな叶えます! っていいことなのかな?


日本で一番有名なロボットアニメってなに?
ガンダム?

答えは
タイトルとサムネイルでバレていますが

知名度で言えば『ドラえもん』じゃないでしょうか。

ドラえもんの主人公、野比のび太は
自堕落な性格の結果、子孫にも迷惑をかけ
子孫がその迷惑を回避するために
ドラえもんを送り込んでくる

という恐ろしいストーリーですが
その恐ろしい世界がもうやってきているかも

というのを
平野啓一郎さんの
『あなたが政治について語る時』
を読んで感じました。

該当部分は「のび太として考える」という項

のび太は困ったことがあると
「ドラえも〜ん」と泣きつき

ドラえもんがその対処のための
秘密道具を出してくれます。

なんの対価もなく、努力もなく。

と、のび太を批判したようですが
僕らの生活もそうなっているのではないか。

僕らは出来杉くんほど出来すぎていないので
のび太のように、AIに頼ったり
スマートホームに声をかけたり

生活していると
面倒臭いことがたくさんあります。

それを誰かがなんとかしてくれたら
確かにありがたいのですが

つまるところ、どんどん
「なんとかする力」は失われていく

お客さんがのび太のようなことを言い
工務店はドラえもんのようなことを言う

win-winのようでいて
lose-loseかもしれない。

僕もクライアントに
ドラえもんのような扱いを受けることもあり
それはそれでお役に立てればありがたいですが

うーん…

ドラえもん路線は、よくないかもなあ。

…ジャイアンで行ってみる…?