選択肢が少ないと幸せ

その日あるものしか出さないカレー店と、なんでも食べられるファミリーレストラン。行くなら、経営するなら、どっちがいいですか?


常々、何かに特化した方が
引力が強まるよな〜
と思っています。

浜松市民ならみんな知っている…
かどうかわかりませんが
こんな建物がありまして

(ハトビルというらしい)
こちらの1Fに
素敵なお店が入っています。

めしカレー

僕の好きなものが全部
含まれている!

実際のお店の名前は
「Spice&Musica 猫の手」

静岡市で営んでいた
「めしと酒 猫の手」が
浜松に移転してきたそうです。

この写真は実は結構前のもので
今もその状態かわかりませんが

まあまあ
勇気がいりそうなアプローチ。

お店の中はこんな感じ

Spice&Musicaの名の通り
ライブもできる構えです。

この日のランチメニューは

スパイスカレーが2種のみ
あとはドリンク・デザート
そしてランチにも
酒がしっかり書いてあるのが素敵

頼んだのは
ケララチキンと
ボンベイフィッシュの
あいがけカレー

(か、どちらかの一種類にするか
しか選択肢がない)

選択肢はないが
これがうまいんだな。

よく、レストランなどで
日替わりのメニューを
「シェフの気まぐれ」なんて
呼んでたりしますが

まさにそんな感じで
店主が作りたかったものが
その日のメニューになる

言ってみれば
お任せ
に近いわけです。

飲食店ではいつも
同じメニューを同じ味で提供することが
不文律のように思われがちです。

でも、仕入れの具合とかで
実際にはばらつきだって出るし

同じ値段、同じ味のものを
提供し続けるのって
なかなか大変ですよね。

だったら作りたい一品だけやる!

というのは勇気がいることですが
成立してしまえば
こんなに楽しいことはない(はず)

それが「お任せ」

家づくりでは
あれこれと要望を聞き

部屋が足りない
収納が足りない

かたや南欧風にしたい
こなたバリ風にしたい

そんな要望を調整しながら
作っていくわけですが

うちではこれしかやらないよ

という姿勢を見せることで
あれこれとあらぬオーダーを
する人は減り

お任せでやりたい人が
増えていく

そういう傾向は
明らかにありますね。

こと家づくりにおいて

多種多様なメニューから選べます

というのは
全然いいことではないと
僕は思っています。

そしたら、お客の要望が
ますます多種多様に広がって
毎回毎回一から仕事をすることになる。

壁紙やなんかは
好きに選んでもいいと思うけど

躯体に関わる部分まで
住まい手の選択に委ねて
主導権を渡してしまう必要はない

多彩なラインナップ!
なんていって
あれこれ選択肢を増やしてないですか?

ズバッと削って
幸せになっちゃいなよ!