いわゆるスギ花粉症ってものとは
縁遠い人生を送ってきたのですが
なんだか最近目の周りがやたらとかゆい…
まさかこれが?
認めたくない…
けれど、日本人の4割ぐらいが
スギ花粉症という調査もあるそうで
(スマホ依存症よりは少ないね)
なんとかしないと、と
国も動いたりしているようです。
花粉症対策木材利用促進支援事業
なる補助事業をご存知ですか?
先日、今年度の事業概要が公表されました。
ざっくりいうとスギ構造材を使って
スギを使う意義を宣伝したら
一戸あたり最大70万円が補助される
というものです。
スギ花粉症は、その名の通り
スギの花粉に由来するわけですが
その対策として国は
「発生源対策」
「飛散対策」
「発症・曝露対策」
を三本柱にしている
(んだそうです。今まで興味なかったんで…)
このうち、発生源対策として
当然ながらスギの人工林が
ターゲットになるわけです。
戦後に拡大造林した山も
今はそんなに需要がなくて
スギが伸びっぱなし
というところも少なくないので
スギの人工林は花粉症の人たちから
目の敵にされている…のだろうか
最近は、花粉の飛散が少ない
スギも開発されていて
これに植え替えていくことも
発生源対策になるわけですが
今、生えているものを
なんとかしないと植え替えもできない
ということで
スギを使ったら花粉症対策になるから
補助金あげるよ
と、大まかにはそんなストーリー(?)
単にスギ材を使え、ということではなく
スギ構造材の構造安全性の検証
調達に係る調整
スギを利用する意義の建築主への説明
施工時の工夫
というあたりが公募対象になってはいるけれど
なんか気になるのが
年間住宅供給戸数が300戸以下とか
1事業者3戸までという謎の縛り
本当に花粉症対策で
発生源の木を使いたいなら
こんな縛りいらなくない?
とは思いますけれど
まあ、大手が使えないってのは
地域の工務店にとってはいいことか。
これでスギ花粉症の対策になるのか
わかりませんけれど
木材の循環が少しでも進むのは
いいことかな。
(切り捨て間伐にも補助金出てるけどね…)
というわけで
あれこれ名目をつけて補助金
というのはどうも釈然としませんが
そうはいっても
いただけるものはいただきたいという
この取り組みに合致しそうな方は
チェックしてみてください。