暑さの感じ方は人それぞれ

昨今の住宅の暑さ対策に、気流という要素は極めて少ないなあ…


僕は釣りはしないのですが
干物は度々作ります。

鮮魚とは違った味の深さに加え
日持ちもするし
ご飯のおかずにも酒の肴にもなる

特に貧しいわけではないですが
イワシが安く売っているので
またしてもついつい買ってしまい

今回は一部干物にしました。
とはいえ浜松は
金曜夜から土曜にかけて大雨だったので
脱水シート「ピチット」を使って
冷蔵庫で干物です。

イワシは背開きの方が
よかったかな…
(先にはらわた出しちゃったので)

よく見ると肉の部分に
シートがベトーっと張り付いています。
ここがポイントなんだなあ。

天日干しの場合は
日光や風による気化(蒸散)
乾いていくのに対し

このシートは浸透圧の差で
包んだものの水分を奪います。

イワシみたいに小さい魚なら
一晩冷蔵庫に入れておくだけで
そこそこそれっぽい干物の出来上がり。

しかし、天日干しでは
タンパク質が分解され
アミノ酸が増える
つまり旨みが増えるのに対して

冷蔵庫でシートに包んでいたら
その効果はあんまりないんだろうな…。

なんて面倒なことは
ブログだから書いたけど
普通に美味しくいただきました。

さて、前述の通り昨日の浜松は大雨で
気温はそれほど低くないので
室温は上がり湿度も上がるという
一般的に見れば不快という値でした。

空気温度 27.5℃
相対湿度 65%

不快指数は77(やや暑い)
絶対湿度は約18g/m³

数値上で見ると暑いのですが
僕はあまりそう感じずに
過ごしていました。

なぜでしょう?
この数値だから
エアコンを使っていない
というのはお分かりですよね。

答えは
扇風機です。
(あと、Tシャツとステテコ一丁です)

暑さを感じるのには
6つの要素があります。

時々このブログでも書いてますように

気温
湿度
放射熱
気流
代謝量
着衣量

このうち、上の4つは環境側
下の2つは人間の側の問題です。

今回のケースでは
気温と湿度はイマイチでしたが
気流によって
代謝で出た熱を
吹き飛ばせばいい感じ

さらに着衣量も少ない。

人の身体を暑いと感じさせないための方法は
エアコンで空気温度を下げる・湿度を下げる
以外にもあるんです。
(エアコンは主に気温・湿度、そして気流に作用)

もちろん、昨今の猛暑は
エアコンなしでいつも快適
なんて言ってられないレベルだけど

エアコンを使えば使うほど
その猛暑が加速していくわけなので

本当に暑い時にはエアコンを使うけど
そうじゃない過ごし方でも快適だよ
という家を増やしていかないと

本当に気温50℃なんて世界が
やってきてしまうかも
しれません。

(温暖化はともかく、ヒートアイランドは
エアコンで確実に進むはず)

良し悪しはともかく
干物の干し方にも
いろんなやり方があるように

暑さの感じ方や
それを避ける方法もいろいろある

最近よく見る
軒ゼロで樹木も何にもうわってない家

日射遮蔽をしようと思うと
シャッターを下ろすぐらいしかない

そんな感じでシャッターが閉まった家が
立ち並ぶようになりました。

防犯にも日射遮蔽にも役立って素敵だね!

もちろん嫌味です!

シャッターはどうかとは思うけど
日射遮蔽はきちんとしておかないと
家が暑くなる一方なので
そういうことは抑えた上で

通風(気流)も
侮ってはいけないぜよ!

っていうとすぐに
冷房負荷が増える…っていう人もいますが
それはあくまで一定値に室温・湿度を
保ちたい場合の話なので

住んでいる人間に選択肢を渡しても
いいんじゃないかと思うのです。
(そうなるとエアコンガンガン、になるのかなあ…)