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何をどこまでやったらユニバーサルデザインなのか

あらゆる人に使いやすく、というのと、自分のわがままを実現させる、ということは両立するのだろうか?


名古屋城の復元天守に
エレベーターをつけるかどうか
なんてのが議論になっているそうで…

お城=天守閣、ってのは
つまんないな〜とは思うけど
観光シンボル的には必要なのかな?

名古屋城を木造で復元しよう
なんて動きがあって
(名古屋城は実測図とかが整備されていて
そこまで揃ってる城は他にないらしい)

そういやだいぶ前に行った時
本丸御殿の復元とかやってたな〜

これはこれでカネはかかるし
必要あんのかな? ってのが
正直な印象ですが

復元する天守に
エレベーターをつけるべし
という意見が出てきてまた一悶着

城って「登りにくくする」のが目的なので
そこにエレベーターってのは
もう復元の趣旨がどっか行っちゃうわけで…

でもこういうことは
いわゆる健常者だからこそ
言えることかもしれません。

先日届いた戸籍の振り仮名についてのおハガキ
(マイナンバーカードがあるのに
こういうのハガキで来るのが間抜けだよな)

開けてみたら
「目の不自由な方のための音声コード」
というのがついてました。

目の不自由な方は
ここに音声コードがあるのわかんないんじゃない?
と思ったのですが

右の方にある半円状の切り欠きは
「音声コードがあるよ」という
決まりなんだそうです。

へぇ〜!

というわけでモノは試しと
やってみました。

このコードは誰もが同じ案内ではなくて
ちゃんと、僕と戸籍内の家族のよみかたが
音声で聞けるのです。

すげ〜!

でも、サヅカなのかサズカなのかは
音声聞き取りだとわかんないな(サヅカです)。

何をどこまでユニバーサルにしたらいいのかは
とても難しい問題です。

できる人にはわかんないことが
たくさんあるんだと思います。

バリアフリー型のリフォームは
経験のある工務店さんも多いでしょうけど
ユニバーサルデザインとなると
途端に難しい。

前に札幌式トイレを
ブログで取り上げたことがありますが

札幌式トイレを知っていますか
君は、札幌式トイレを知っているか?なんて偉そうですが僕もよく知りませんでした。——–地域をよくする工務店を応援するネットワークの佐塚です。——–少し前に、新宿歌舞伎町タワーの「ジェンダーレストイレ」が話題になりました。性別を限らず誰でも使え...

ある意味、注文住宅とは
まるっきり反対方向にあるのが
ユニバーサルデザインなのかもしれません。

けれど、その住宅に
永遠に、同じ家族が同じ健康状態で
暮らし続けるわけでもないし

そう考えると、いくら注文住宅とはいえ
やっぱり将来こまるとか
売りにくくなりそうだとか
そういう要素は排除したほうがいいんだろうか…

なんてことをここのところ考えていますが
なかなか難しい。

そりゃ〜、これから家を建てよう
って人に
売るときにこんなじゃ売れないぜ
とか言いにくいもんな…

僕は左利きです。
割と人数の多いマイノリティですが
それでもやっぱり不便なことは
時々あります(慣れるけど)。

一人一人のフィジカルの問題全部には
答えられないだろうけど
未来の住まい手も勝手に見据えて
できる範囲のユニバーサルを
取り込んでおくってことかなあ…

なんか総花的な話だなあ…

とはいえ僕が作るわけではないので
そういう考え方で作ったものを
家の価値として伝えられたらいいな、と。