FAQを美味しく調理して生成AIに食べさせよう

住宅ローン選択に生成AIを使う人が激増、だそうで。住宅会社選びもそうなっちゃうだろうな〜、では何をしたらいいか。


『AERE』を読んでたら20代の半数が「ペア&超長期」という記事が出ていました。

ネットでも読めます。

東京で住宅ローン組む20代「ペアローン&超長期ローン」が半数に 「資産形成」「家賃圧縮効果」も“落とし穴”は…? アンケート調査 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)
12月19日、日本銀行は金融政策決定会合において、政策金利を0.5%程度から0.75%程度へと引き上げた。長らく超低金利だった日本。気になるのが住宅ローンへの影響だ。近年は不動産価格の高騰を背景に…

東京でペアローンを組む20代の多くが超長期ローンを検討している、という話です。

東京23区では、賃貸の家賃も可処分所得の4割を超えている、ということで、持ち家でなく賃貸も高い。
でも持ち家なら将来の価格上昇の可能性もあるし、超長期ローンにして支払いを抑え、余剰資金を金融投資に回すのが合理的、みたいな話です。

あくまで東京で、ということですが、東京で起きていることはやがて地方に波及することが多いので、だんだんそういうふうになっていくのかもしれません。

僕が気になったのは、この文中にある住宅ローンの選び方です。

住宅ローンの選択に生成AIが関与?

AEREの記事によれば、住宅ローンを決める際に、生成AIの利用が増えているそうです。

5.5倍と顕著に増加していて、今後もその傾向は増えそう、とのことで(記事中からは何と比べてかはわかりません。モゲチェックのリリースによると、1年前との比較らしい)

「これまでは、情報収集といえば、YouTubeを見たり、ブログの記事を読んだりするのが一般的でした。しかし、生成AIを使えば、いつでもどこでも気軽に回答を得ることができます。これはユーザーにとって大きなメリットだと考えています」(同記事より)

まあ、そうですよね。

住宅ローンは、極論すれば数字だけの話です。
担当者が親切にしてくれた、とか、知人の推薦があった、とかいうのも、選択の際の材料にならなくはないでしょうが、それで金利がすごく不利とか、良い特約も全然ついてない、とかなら選ばれにくいですよね。

住宅は、そうはいかなくて、建てる前も、建ててからも、施主と作り手の付き合いは続くし、相性的な問題は住宅ローンよりずっと大きいです。

でも、おそらく生成AIに工務店…というか、住宅会社選びを頼る人は、どんどん増えていくでしょうね。

こんな風にAIに尋ねられたらあなたの会社はどう表示される? されない?

例えばこんな風に尋ねられたとしたら。

〇〇県〇〇市で注文住宅を検討中。I工務店、1J工務店、それと地元の〇〇建築の3社について、標準仕様のUA値、C値、耐震等級、そして坪単価を比較表にして。一番コストパフォーマンスが良いのはどこ?

うわ〜。
あなたの会社は、出てきますかね?

今日、〇〇工務店の営業マンから『うちの独自の××工法は、他社には真似できない耐久性がある』と言われました。これは建築工学的に見て本当? 似たような工法を採用している他社や、この工法のデメリットがあれば教えて。

後から調べるだけでなくて、お話しした目の前でこういうこと調べる人も出てくるかもね…

〇〇工務店で建てた人のブログやSNS、口コミサイトの投稿を分析して、『不満点』や『トラブル事例』を要約して。特にアフターメンテナンスの対応の遅さについての口コミを重点的に探して。

怖いね…やってみたら、マンションコミュニティの中身も拾ってきました。

共働きで子供2人。家事動線を極限まで短くしたい。北欧モダンなデザインが好きで、予算は土地別で3,500万円以内。私の要望を一番叶えてくれそうな、〇〇市近郊で設計力に定評のある住宅メーカーを、過去の施工事例から3社推薦して。なぜそこを選んだかの理由も添えて。

検索エンジンで「〇〇市 北欧風 住宅」と調べるのとは、また全然違う答えが返ってくるんだよな〜
AIが過去の事例を学習してくれていれば、検索エンジンで見つけられないところにもチャンスがある反面、データがなければ無視されます。

A社から出された見積書を添付します。この内容で、他社と比較して割高になっている項目や、交渉の余地があるポイントを指摘して。また、同じ仕様でB社に依頼した場合、どのくらい安くなる可能性があるか推測して。

うわ〜。
AIが学習している情報では見積もりの中身までは難しいのかな…自社の見積もりで試してみたら…怖いかも…

というわけで、面と向かって聞きにくいことでも聞けてしまうというAIの特性を、お客さんが最大限に活かしてくることは想像できますが…

じゃあどうすりゃいいんだろう?

実際に、上記のプロンプト他、色々と試してみました。

特に「定量的な比較」の場合は、やはりwebページにちゃんと書いてあると、それを正しく拾ってきてくれるのですが、webへの記載がなかったり、少しだったりすると、大ボラ(ハルシネーション)を返してくることがありました。

こういうAIの選択肢に乗ること、そして嘘をつかれないために、今の時点でやれることは、FAQ(よくある質問と答え)ページを整備しておくことじゃないかな、と感じています。

聞かれそうなことは全部整理して答えておく。
そこをAIに拾ってもらうことに期待する。
もちろん普通に見にきてくれた人にも、よくある質問として機能する。

単に人間が見られるような形のFAQだけでなく、裏で「構造化データ」というものを整備しておくと、AI様もお召し上がりやすいようです。

FAQ、整備していきましょ〜