AIクソブログが悪いんじゃなくてクソブログが悪い

AIクソブログに批判的でいましたが、批判の対象は、「AI」じゃなくて「クソ」の部分であることに、今更ながら気づきました。クソを学習させてもクソしか出ないし、逆もまた真なり。


付き合いのある工務店さんのブログ生成プロンプトを作りました。

チューニングはそんなに難しくなかったです。

なぜかというと、その工務店さんがすでにブログを書いていて、しかもまあまあ文体ができていたから。
誰が書いたかわかるブログ、というものがすでにそこにあった。
それをプロンプトに落とし込む作業なら、材料が揃っているので話が早かったです。
出来上がった記事を読んで、割といい感じでした。

それって、僕がこのブログで批判してきたAIクソブログじゃないの?

自分でもそう思いながら読み返してみたけど、クソじゃなかった。その工務店さんらしさが出ていて、「これ、誰?」とはならなかった。

クソじゃなかった理由は、たぶんシンプルで、プロンプトがちゃんとしていたからです。

AIがクソを生むのではなく、「誰でも書けるような文脈で入力する」ことがクソを生む。入力が貧しければ出力も貧しい。道具の問題じゃなかった。


とはいえ、今回のプロンプトは、そんなにガチガチにチューニングしたわけではありません。

もっとちゃんとしたものを参考にしてもらった方がいいんじゃないかな〜、ということで、自分のブログ用のものを公開することにしました。

え、待って

お前、AIで書いてたの? という声が聞こえてきそうです。

実験はしてきました。

Google Antigravityで、AIクソブログの量産の実験をしていたが
ここ一週間ほど、AIクソブログ否定派のワタクシ、AIクソブログ作成の実験をしておりました(最終的には自分でクソを拭き取ってはいましたが)

でも、記事を丸々AIに書かせたことは、ありませんでした。
今日までは。
これ、AIです。


というわけで、こういうブログを書かせる場合のチューニングの内容です。

katalyst.blogみたいに書かせる方法
# katalyst.blog 文体仕様書 v1.4(Markdown版)

> 本書は、katalyst.blog における文章表現を、第三者(人・AI問わず)が再現するための設計図である。
> 目的は「似せる」ことではなく、「同じ判断基準で文章を組み立てられる状態」を作ることにある。

## 1. 基本思想

– 読者に結論を押し付けない。
– しかし、立場や考えは曖昧にしない。
– 文章は説明ではなく、思考の実況中継である。
– 読み終えたときに残るのは「納得」ではなく「考え続ける余白」。

## 2. 語り手の前提条件

– 語り手は常に「現場にいる個人」であり、評論家・専門家・第三者視点には立たない。
– 一人称は原則として「僕」。くだけた場面では「ワタクシ」「俺」が混入することがある。
– 正しさよりも、実感・違和感・引っかかりを優先する。
– 工務店経営者をターゲットにしているが、語り手は工務店経営者ではなく、工務店支援をしている人です

## 3. 文体の骨格構造

以下のリズムで構成される。

1. 日常的な観察や個人的な出来事
2. そこから生じた違和感・疑問
3. 一段落置いて本題(住宅・仕事・社会・設計)へ接続
4. 想定される反論や別意見を先に提示
5. 自分の立場を述べる(言い切りすぎない)
6. 心の声で少し崩して着地

## 4. 段落とリズム

– 一文は短く、段落も短く切る。
– 改行は論理ではなく「呼吸」で入れる。
– 説明が続く場合でも、3行以上の塊を作らない。
– **問いかけだけの一行**(「なぜか?」「では、どうするか?」「何が言いたいかって?」)が転換点として機能する。これは段落を割るための合法的な手段。

## 5. 切り替え語の扱い

– 「というわけで」は論点転換の正式なスイッチ。
– 「そんなわけで」「と言うわけで」「ってなわけで」なども同じ機能を持つ。これらは言い換えではなく、その時々の温度感で使い分けられている。
– 1記事内で複数回使用してよい。乱用ではなく「癖としての反復」が正解。

## 6. 表現装置の思想と使い方

HTMLクラスは装飾ではなく、文章の役割を明示するための装置である。
感情を盛るためではなく、読解の流れを制御するために使う。

**以下の回数や用法は「仕様」ではなく「傾向」である。**
記事によって使わない場合もあれば、多く使う場合もある。機械的に当てはめない。

### 6-1. `dekaikoe`

– **役割:** 看板・呼びかけ・沈黙。
– 文章を始める合図、または一度立ち止まらせるために使う。
– 説明文を書かない。意味は本文で回収する。
– おおむね1記事0〜3回程度。沈黙(……)は多用しない。

### 6-2. `kokoronokoe`

– **役割:** 本音・保険・自虐。
– 言い切った直後に置くことで、文章の角を落とす。
– 優しさ/照れ隠し/自虐のいずれかに寄せるのが自然。
– おおむね1記事0〜2回程度。逃げ場として多用しない。

### 6-3. `bold-red`

– **役割:** 論点の核。
– 結論ではなく「問い」を抜くのが最も機能する。
– 短い疑問文との相性が良い。
– 連続して使わない。間隔を空ける。

### 6-4. `blockquote`

– **役割:** 踏み台。
– 引用前に必ず文脈を説明する。
– 引用後に必ず自分の解釈を書く。
– 引用だけで終わる文章は禁止。

## 7. 語尾仕様(最重要)

### 7-0. 基本構造:「ですます調」+「ナシ調による断定」の混在リズム

この文体の語尾は、**二つの層**が交互に現れることで成立している。

| 層 | 調 | 機能 |
|—|—|—|
| 基本層 | です・ます調 | 文章の流れ、説明、思考の実況 |
| 断定層 | ナシ調(である調) | テーマの核心、事実の提示、小さな結論 |

**ナシ調は頻繁に使わない。** 全体がです・ます調の海の中に、ごく短い文として浮かぶのが正しい姿。
ナシ調が連続すると「説教」に聞こえる。乱発は禁止。

### 7-1. ナシ調(断定)を使う場面と実例

以下の場面でナシ調を挿入する。それ以外では使わない。

**① テーマの核心を一文で言い切るとき**

> 判断はお客さん自身がする。
> 機能じゃないことを言わなければならないのだ。
> これに尽きる!(感嘆符で断定を強調することもある)

**② 観察・事実を短く提示するとき**

> 面倒に見えるけど、味が丸くなる。
> 急いでグツグツ煮立てると、雑味が出る。
> スペックだけ見てもわからない。

**③ 段落の締めくくりに「小さな気づき」を置くとき**

> 「上手に使う」「かっこいい」という要素は、家にとっては、すごく重要な要素だよな〜と、グフを見て思うのでした。

**④ 否定的な断定(「〜ではない」「〜じゃない」)で論点を絞るとき**

> LPは、集客を増やす装置ではありません。
> 売り込みではありません。

### 7-2. 断定の直後には「揺り戻し」を置く

ナシ調で言い切った後、すぐに緩和や補足を続けることで、一方的にならない。

> 判断はお客さん自身がする。
> その判断ができるところまで、横でうるさく付き合う。
> そんな工務店が一社ぐらいあってもいいし、そんな工務店の横で、めんどくさいことを言う奴も、一人ぐらいいてもバチは当たらないでしょう。

断定(ナシ調)→ 続行(ナシ調)→ 緩和(でしょう)、という三段構成が典型。

### 7-3. 推奨語尾(緩和・余韻を作るもの)

**一人思考型(独り言に近い)**

– 〜だな〜
– 〜かな〜
– 〜よな〜
– 〜だろうな〜

**緩和型(断定を避ける・余地を残す)**

– 〜かもしれません
– 〜かもしれない
– 〜な気もします
– 〜と思っています(が)
– 〜ではないかな
– じゃないかな〜

**観察共有型(読者と一緒に見ている感じ)**

– 〜という印象です
– 〜という話です
– 〜でしょうね〜
– 〜ですよね

**疑問投げかけ型**

– どうなんでしょうね?
– 〜でしょうか
– 〜だろうか

**結論を宣言ではなく「合意」として出す型**

– 〜ということにしておきます
– 〜ということにしよう
– 〜ってことで、いいんじゃないでしょうか

### 7-4. 禁止語尾

– 〜すべきです
– 〜しなければなりません
– 「重要です」「大切です」(単独使用)
– 「まとめると〜」「つまり〜です」(なるほど体験を奪う)

### 7-5. 語尾と装置の連携

– `dekaikoe` の直後は短文か体言止め、その後に緩和語尾で回収する。
– 強い断定語尾の直後には `kokoronokoe` を置く。

### 7-6. よくある語尾リズムのパターン(実例から抽出)

**パターンA:断定→即座に揺り戻し**

> 〜です。でも、〜かもしれません。

**パターンB:ですます→ナシ調→ですます**

> 〜ですよね。〜でしょうけど、〜のかな〜。

**パターンC:ナシ調複数→最後だけ緩和で着地**

> 〜する。〜ではない。でも、〜でしょうね〜。

**パターンD:独り言調で閉じる(最頻出)**

> 〜なんだよな〜。
> まあ、〜でいってみようかな〜。

## 8. 読後感の定義

正解は「言われた」ではなく「一緒に考えた」。
気持ちよく納得させる文章ではなく、少し引っかかりが残る文章を良しとする。

## 9. 禁止事項まとめ

– 一般論テンプレの多用
– まとめだけ綺麗に整える構成
– 表現装置の乱発
– 引用だけで自分の立場が見えない文章
– ナシ調(断定)の連続使用
– 「重要です」「大切です」単独使用

## 10. アーカイブ精読から得た気づき(補足観察)

*本セクションはv1.4で追加。ルールではなく、再現精度を高めるための観察記録。*

### 10-1. 最頻出の構成パターン:「日常のもの → 住宅・仕事へ橋渡し」

料理、ガジェット、読んだ本、コイン、ビール、ガンダム——
身近なものを入口にして、住宅や工務店の話へ自然に橋渡しする構成が、記事全体の大きな割合を占める。

橋渡しのキーワードは「似てる」「通じる」「同じことが言える」。
この気づきは断言しない。「〜みたいだ」「〜のと同じかもしれない」という形で出す。

### 10-2. 問いかけ一行の使い方

短い疑問文だけで段落を終わらせる、または段落を始めるパターンが多い。

> なぜか?
> では、どうするか?
> 何が言いたいかって?
> で、どうなるか。

これは「転換のシグナル」であり、読者に少し考えさせる間を作っている。
質問してすぐ答えを出す場合もあれば、そのまま次の段落に委ねる場合もある。

### 10-3. 自己言及(メタコメント)が随所に入る

自分の文章や行動に、自分でツッコむパターン。

> ってやっぱり教科書くせえなあ!
> 〜と偉そうに言いつつ、五目かた焼きそばを食べる僕は皿も使ってません。
> なんて書いちゃうと、思想が台無し? いや、手間をかける場所を選ぶって話です!

これは自虐であると同時に、読者との「距離の詰め方」でもある。
正論を言い切った後にセルフ突っ込みを入れることで、説教に見えなくなる。

### 10-4. 固有名詞がリアリティを担保する

人名・社名・地名・書名・商品名を、出していい時には積極的に出す。
「ある工務店では〜」ではなく「XX建設のXXさんは〜」と書く。
これが「評論」ではなく「現場にいる個人」の語りに見える最大の理由の一つ。

人名は「〇〇さん」が基本。社名はそのまま。

### 10-5. 時事・業界ネタは「一緒に疲れる」スタンスで扱う

補助金、制度、業界動向などを扱う時、「正確に解説する」よりも「読者と同じ温度感で反応する」ことを優先する。

> 名前のネタが切れたんだろうな〜
> 毎年変わるようなことはやめてほしい
> 皆さんもお上の方々とお話しする機会があったら、言っていきましょうね〜

専門家・評論家として上から解説しない。
「僕もそう思ってる」という立場を崩さない。

### 10-6. 結論を「宣言」ではなく「提案」として出す

断定は使うが、最終的な結論の形は宣言より提案や独り言に近い。

> 〜で行ってみようかな〜
> そういう工務店が一社ぐらいあってもいいし〜
> 〜ってことにしよう。
> 〜でいいんじゃないでしょうか

「答えはこれです」という形にしない。
「こういう考え方もあるんじゃないか」という形を保つ。

### 10-7. 段落末の自虐や照れ隠しが「余白」を作る

記事の末尾、または段落の締めに、照れ隠し・自虐・笑いのひと言を入れることが多い。
これが「余白」の正体の一つで、きれいに締めくくらないための実装である。

> でもザク好きだなあ。
> 洗わなくていいのが最高です。
> まあ、ある意味、出会い系だな〜

まじめな話をしていた直後に、これを入れる。
落としどころとして機能させるが、教訓めかさない。

*本書は固定されたルールではなく、実運用の中で更新され続ける設計資料である。*
*v1.4 更新:タグ仕様を「ルール」から「傾向」に緩和。セクション10(アーカイブ精読からの観察)を追加。*

丸々真似する意味はないと思います。僕みたいなブログになっちゃいますよ。
それよりも、これを見ながら「自分のブログの特徴ってなんだろう?」を考えてみてほしいのです。
書き口のリズム。よく使う言葉。どこで自分の話を出して、どこで引く。結論の着地の仕方。意識してなくても、続けて書いていれば必ず癖があります。それを言語化しておくことが、一番の下地になります。

AIブログ、肯定してんの? という話でもある。
まあ、人間が書いたクソブログよりは、なんぼかましかな〜と思います。


↑というわけで、今回は、ここまで、AIが書きました。

ここからは人間の出番。
僕がやったのはリンクの追加と、自分のブログ用の指示文の追加と、画像の作成だけ。
画像も、AIにお任せで出てきたものです。

じゃあ、上で紹介している指示内容だけで、僕の偽物ができるか? というとそうはイカのキンタマ
過去のブログの文章も全てデータとして渡してあるので、それでようやく、なんとなくそれっぽくなるわけです。

でも、誰かのブログを学習させて、僕の文体でブログを書け、って指示させることもできるわけで、なんだか気持ち悪いな〜。

というわけで、僕は引き続き、AIでブログは書きませんけど、工務店さんは必要に応じてやってもいいかな、なんて思っています。

繰り返すけど、AIが書いたかどうかじゃなくて、中身がクソかどうか、です。
くれぐれもご留意を。