建設業の倒産が急増している、という情報は、皆様ご存知の通り。
聞きたくもない話でしょうけれど、1000万円以上の負債での倒産は、建設業全体では今年の上半期で1043件(前年同期比5.8%増)。
しかし、木造建築工事業に絞ると118件(同87.3%増)と激増しています。

こんなのも目につきました。

「デザイン業」の倒産が40件(同166.6%増)と、急増しているそうです。
原因は、顧客がAIで内製化するようになったこと、紙媒体が主力だったところがネットへのシフトに失敗したこと、そして、住宅の内装や家具などのインテリアデザインの会社が、木造建築工事業の倒産で連鎖的に厳しくなっている、と。
僕は「デザイン業」ではないのですが、いわゆるデザイン業がやるようなことも手掛けてはいます。なので、その状況はわかる気がします。
先日、とあるプロジェクトのロゴマークが欲しいね、なんてお話をクライアントの工務店さんとしていました。そして、そのクライアントが、AIを使ってささっとロゴ類を作成してくれました。
僕はロゴデザインはやりませんし(やったとしてもそれ単独でお金は貰わない)、これは仕事が奪われたのではなく、スムーズになったので、喜ばしいことです。
まあ、こういうことで、「デザイン業」の仕事は奪われていくんだろうなあ…

倒産しているデザイン業の多くは、「形をつくる」ことをやっていたところなんじゃないだろうか。
見た目を綺麗に整える、ロゴをつくる、バナーをつくる、みたいな。
一方で、生き残ろうとしているデザイン業者は、形作りだけではなく、クライアントのビジネス設計のデザインを、形の先にあるものを、一緒に考えようとしている、のではないか。
じゃあ工務店は?
建築を建てることが価値、と思っていると、デザイン業の「形をつくる」と同じことになってしまうかもしれません。
工務店の価値は、暮らしの質を上げる、住み心地をつくる、みたいなところにあるんじゃないでしょうか。
前に「デザイン住宅」について取り上げたことがあります。

そこでも書いたように、デザインって、意匠・見た目の話ではなく、問題解決なんですよね。
工務店の仕事の多くも「デザイン」です。
もちろん、見た目の話ではなくて。

