形をつくるだけ、だと厳しいのかも

デザイン業の倒産が急増、だそうです。デザイン業といっても、形をつくるだけだと、厳しいんだろうな〜、って、工務店も同じか。


建設業の倒産が急増している、という情報は、皆様ご存知の通り。
聞きたくもない話でしょうけれど、1000万円以上の負債での倒産は、建設業全体では今年の上半期で1043件(前年同期比5.8%増)。
しかし、木造建築工事業に絞ると118件(同87.3%増)と激増しています。

ハウスメーカーの倒産、26年上半期9割増の衝撃 ~ 踏み切れない抜本再生、施主の権利保護も重要 ~ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ
コスト高や人手不足などでハウスメーカー(木造建築工事業)の倒産が急増している。2026年上半期(1-6月)は118件発生し、前年同期から約9割増えた。

こんなのも目につきました。

AIの広がりも影響、「デザイン業」倒産が14年ぶり高水準 ~ 2026年上半期は40件に急増 ~ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ
グラフィックデザインやインテリアデザインなど「デザイン業」の倒産(負債1千万円以上)が、急増している。2026年上半期(1-6月)の「デザイン業」の倒産は40件(前年同期比166.6%増)で、2012年同期の45件以来、14年ぶりに40件を...

「デザイン業」の倒産が40件(同166.6%増)と、急増しているそうです。

原因は、顧客がAIで内製化するようになったこと、紙媒体が主力だったところがネットへのシフトに失敗したこと、そして、住宅の内装や家具などのインテリアデザインの会社が、木造建築工事業の倒産で連鎖的に厳しくなっている、と。


僕は「デザイン業」ではないのですが、いわゆるデザイン業がやるようなことも手掛けてはいます。なので、その状況はわかる気がします。

先日、とあるプロジェクトのロゴマークが欲しいね、なんてお話をクライアントの工務店さんとしていました。そして、そのクライアントが、AIを使ってささっとロゴ類を作成してくれました。
僕はロゴデザインはやりませんし(やったとしてもそれ単独でお金は貰わない)、これは仕事が奪われたのではなく、スムーズになったので、喜ばしいことです。

まあ、こういうことで、「デザイン業」の仕事は奪われていくんだろうなあ…


倒産しているデザイン業の多くは、「形をつくる」ことをやっていたところなんじゃないだろうか。
見た目を綺麗に整える、ロゴをつくる、バナーをつくる、みたいな。
一方で、生き残ろうとしているデザイン業者は、形作りだけではなく、クライアントのビジネス設計のデザインを、形の先にあるものを、一緒に考えようとしている、のではないか。

じゃあ工務店は?
建築を建てることが価値、と思っていると、デザイン業の「形をつくる」と同じことになってしまうかもしれません。
工務店の価値は、暮らしの質を上げる、住み心地をつくる、みたいなところにあるんじゃないでしょうか。


前に「デザイン住宅」について取り上げたことがあります。

「デザイン」は見た目の話だけじゃない
デザイン住宅、デザイナーズハウス、デザイン性が高い…っていう「デザイン」とは、何を指しているんだろう。そういう言葉に、ウザ絡みします。

そこでも書いたように、デザインって、意匠・見た目の話ではなく、問題解決なんですよね。
工務店の仕事の多くも「デザイン」です。
もちろん、見た目の話ではなくて。