例によって日曜日は早起きして
料理の作り置きです。
今週のスープは
ミネストローネ。
「ベジブロス」という
野菜のだしで作ります。
「vegetable broth(ベジタブル・ブロス)」
野菜の汁、みたいな意味。
玉ねぎの皮、にんじんのヘタ
ネギの端っこなどなど
日々の料理で出たものを
冷凍しておきます。
そいつらが貯まったら
どさっと水の中に入れて
コトコト煮込むこと2時間ぐらい。
こんなに綺麗なだしがとれます。
(玉ねぎの皮が綺麗な色のコツ)
日本の食品ロスは一人当たり
年間50kgほどだと言います。
食べ残しとか賞味期限切れとかも
多いですが
野菜の過剰な皮剥きなんかも
だいぶロスになっているみたい。
だからというわけではないですが
野菜の切れ端や皮も料理に使ったり
こうしてだしをとったりしています。
建築も材料のロスがないと
いいのですが
どうしても端材は出てしまいますね。
工務店の端材の処理の
統計はとったことはありませんが
見た感じでおそらく一番多いのは
燃やしてしまうこと。
薪ストーブの燃料として使ったり
ボイラーでお湯を作ったり。
あとは、端材を使った大工教室とか
ご自由にお持ちくださいと
地域の人に開放していたりとか。
残材が出るのは工務店の施工現場だけでなく
丸太から製材、製材からプレカット
それぞれの工程であるわけです。
一般に多い尺モジュール用の寸法の丸太から
メーターモジュールの材料を取ろうとすると
歩留まりが悪くなります。
大径木から芯持ち材をとれば
残りは構造材にはしづらいですし
ある意味、いいとこ取りをした
材の残りの部分は
チップになったりボード原料になったり
合板になったりCLTになったり。
ところが合板需要がとても大きいので
良い材が合板に回ってしまうなどの
現象が起きています。
木材生産が工業化されればされるほど
利用者が使わない部分がどうなっているかは
見えづらくなりますね。
かくいう僕も野菜クズは使ったとしても
野菜を生産するときにどのぐらいの
ロスが出ているのかはわかっていません。
さて、ベジブロスは
美味しいミネストローネに
なりました。
この具材でまた野菜クズが出ます。
一つの素材を使い切る、というのは
所詮きれいごとかもしれませんけど
小さい規模でも
丸太買いしている工務店もあります。
買うだけでなく自社で挽いているところも。
そうやってちゃんと使い切ると
きれいごとはともかく
案外安いかも?