太陽の熱をそのまま使うか、変換して使うか

熱をそのまま使うのか、一度電気に変換して使うのか…という対比が、なんと『機動戦士ガンダム』にあったぞ…!?


先日見に行った映画
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』
であれこれブログも書いたんですが

真似と創作の違い…?
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』なる壮大な二次創作を観て、果たして創作とは何か…何を真似て何はオリジナルであるべきか…などと壮大なことを思った…というのは建前で、オッサンの愚痴です。

それ以降1979年放送の
『機動戦士ガンダム』を
飯の支度をしながら
垂れ流しで見ております。

当時は家にビデオデッキもなく
後に再放送された時は
擦り切れるほど観た、と思ってたけど

流石に色々忘れてたり
気づいていないところが
たくさんありました。

まあ、ガンダムの話を
する場ではないので
(その気になればいくらでもできますが)

ちょっと、住宅にも
関係する気がついたポイントを。

地球連邦軍が使う
「ソーラーシステム」

こんな感じの鏡を並べて

太陽の光を反射して

その高熱で敵を攻撃するという
超兵器です。

(これら画像は
機動戦士ガンダム35話
「ソロモン攻略戦」から)

これに対して
ジオン公国軍が使う
「ソーラ・レイ」

スペースコロニーを
一つ丸ごと砲身にするという
こちらも超兵器です。

昔は、地球連邦の方が
ちょっとしょぼくて
ジオンの方がすごい
なんて思っていたんですが

この二つは全然違うのでした

ジオンのソーラ・レイは

「発電システム異常なし」
「マイクロウェーブ送電良好」
と字幕にもあるように

周りの太陽光発電パネルで
発電した電力を砲身に送っているんですね。

そのエネルギーたるや
8500ギルガワット・パー・アワー!

って、どのぐらいなんですかね…?
字幕の間違いじゃなくて、どう聞いてもそう言ってる

で、そのすごそうなエネルギーを
砲身から撃ち出す。

(以上、第41話「光る宇宙」より)

どう全然違うか分かりましたか?

ソーラーシステムは太陽の

をそのまんま利用。

ソーラ・レイは太陽光による
発電
でレーザー砲を撃っている。

建築で言ったら
前者はパッシブソーラーであり
後者は太陽光発電をした上で、エアコン暖房している
という違いです。

熱を熱としてそのまま使うのは
シンプルだけど
集熱と蓄熱・断熱のバランスが大事

一回電気にしてしまえば
あとはどうとでもなる

というわけで、近年は発電して
電気として使う方が注目されていますが

電気を使って熱を作るのって
実は効率が良くありません。

今更
太陽光発電を否定するわけじゃ
ありませんけど

熱は熱のまま使う
という点で

ダイレクトゲインをはじめ
太陽熱給湯とか空気集熱式ソーラーとか
そういう太陽熱利用は
理にかなっています。

あったかければ
太陽でも
エアコンでも同じ

(むしろエアコンの方が楽ちん)

って考える人も多いけど

少し暖かくなってきたけど
まだ肌寒い時もあるなんて時候に

暖房に頼らずに
おひさまの恵みで暮らせる
ってのは
幸せなことですよね。

そういう考えの人が
増えるといいな
というのも
僕の活動の一つです。