今日は「こどもの日」
数は42年、割合は49年連続で減少
というのを2年前に取り上げましたが

では今年発表の状況はどうかというと
数は44年、割合は51年連続で減少
ということで(総務省統計局より)
この2年も変わらず子どもは減り続けている…
子育てに住宅支援が必要
という機運もなんとなく高まっているのか

↑この報道によると
町が国の交付金を活用して整備した戸建て住宅に、賃貸で25年間住めば、その土地と建物を譲渡する
という施策が紹介されていて
金銭的には確かに有利で
人気のようです。
同報道には
市営住宅をリフォームして子育て世代向けに貸す
という取り組みも紹介されています。
どちらも子育て世代に向けた住環境を提供する
という面で価値はあるんだと思いますが
どちらかというと後者の方を
応援したい気になります。
子育て世代に向けた
部屋数を予算ギリギリまで
増やしたような家は
20年後、30年後に
住んでいる人にとって
本当にいいのか
その街の風景が作れるのか
なんてことを考えると
子育て中の十数年はそれに適した
賃貸住宅を利用して
その後の数十年のために家を建てる
という方がいいんじゃないか
という気もするのですが
子どもにいい住環境を提供したい
という気持ちもわかりますし
そもそもボリュームゾーンである
子育て世代の新築を否定してしまうと
業界的には商売上がったり…
最近、鯉のぼり揚げている家あまり見ないな…
もちろん、その家がちゃんと
活用されていけば問題ないし
場合によっては、それが賃貸として
市場に出てくることもあるかもしれない。
現在の新築減は人口減少の影響というより
価格高騰の影響の方が大きいでしょうけど
いずれ人口減で新築が減っていく
と言われていた現象の
先取りのようなもんなので
この先、上向く要素はそんなにない
そうなるとやっぱり
賃貸住宅というのは一つの生きる道
だとは思いますが
元手もいるしノウハウはないし
そもそもめんどくさいし
ってのが多くの小規模工務店の
捉え方かもしれませんが
目を背け続けられなくなるんじゃないかな…
という気がしています。
自分でできなくても
建築的視点の欠けた不動産事業者と
コラボレーションするという手もあるので
こどもの日の今日は
こどもによい環境の賃貸住宅に
どう関われるか、なんて
考えてみる機会にしてみては?