以前も書きましたが
連日のクマ報道
今度は建築中の住宅の玄関から
クマが入ってきたというニュース
幸い、人的被害はなかったようですが
建築中の現場にクマが入ってくる
ということは
なかなか想定しませんよね…
今回は、猟銃の駆除ではなくて
箱罠で捕まえたということだったんで
不幸中の幸い、かもしれませんが
工事の進捗状況によっては
やりかえも出てしまうだろうし
その日は作業にならなかったりで
これからは現場のクマ対策も
考えなければいけない時代なのか…?
以前読んだ本に『山でクマに会う方法』
というのがありました。
タイトルだけ見ると
現在のクマ被害に対してお気楽すぎるな〜
という印象を持つ人もいるかもしれませんが
当時の自分の感想を引っ張り出してみたら
熊に1000回以上会っているという著者の熊愛に溢れている。そしてタイトルが素晴らしい。「なぜ熊は里に降りるのか」なんてタイトルでなくてよかった。中身は明るい話ばかりではない。人里に降りてきてしまった熊が、一部の人に嬉々として駆除される様子も描かれている。熊に会いたい人向けの情報もあるし、会いたくない人へのアドバイスもある。熊保護が根底にあるけれど、ガチガチの自然原理主義というわけでもない。優しい本です。
と。
会いたい人向けでありながら
会いたくない人向けの情報でもあります。
だからといって
「なぜ熊は里に降りるのか」とか
「クマに出会わない方法」だったりすると
凡庸な感じになってしまいます。
そんなタイトルだったら
僕も手に取らなかったことでしょう。
住宅販売の現場では
割と綺麗めのコピーが多い気がしますが
整いすぎた言葉って
印象に残らないんですよね。
いわゆる
刺さらないとか響かないとか。
例えば逆説的コピーなら
「壊れない家より、直せる家」とか
「見えない工事を、一番見せたい」とか
「いい家を作るより、いい暮らしを作る」
みたいな。
コンフリクト(矛盾)型だと
「建てない工務店」とか
「デザインしないデザイン」とか
「古くて新しい」
みたいな話はよく見るか?
住宅じゃありませんが
この手の秀逸な広告コピーとしては
青汁の
まずい、もう一杯
が有名ですね。
なんだろう? という気になる。
こういうコピーは
100%答えが書いてあるというよりも
問いかけでいいんだと思います。
なんか矛盾しているようでも
どっちも大切なことだったら
どちらも否定せずに狭間を考えてみたらいい
と、お客さんに投げてみる。
あまりにも整った
ストレートなコピーだと
地域内の同業他社にも
そのまんま当てはまってしまう
そんなことがありうるわけです。
「山でクマに会う方法」や
「まずい、もう一杯」みたいな問いかけ
できるかな〜?