本日は敬老の日
それにちなんだ(?)お話を。
ハッピーマンデーが施行されるまでは
9月15日が敬老の日でした。
今、15日は「老人の日」
老人って一体何歳の人を指すんだろう?
「高齢者」という言葉の定義も
曖昧です。
かつて多くの会社で定年だった60歳
定年引き上げや再雇用、年金などから65歳
精神的・肉体的に70歳
などなど…
ローリングストーンズの
ミック・ジャガーは80歳
キース・リチャーズは79歳
ロン・ウッドは76歳。
(CDjournal.comより)
どの区分で見ても高齢者ですが
僕よりずっと元気でかっこいい。
生涯、好きなことやって素敵でいたいなあ。
何を持って「老人」なんでしょうね?
それはさておき
今月15日の人口推計では
10人に1人以上が80歳以上に
ということです。
この推計では65歳以上を
高齢者としていて
その割合は29.1%。
人口の3割が高齢者。
一方で、新築住宅の一次取得者の
世帯主平均年齢は
39.5歳
同じく二次取得者の平均年齢は
59.9歳。
(グラフ含め、平成4年度住宅市場動向調査より)
新築の一次取得は30代がボリュームゾーン
二次取得は半分以上が60代以上です。
まあ、実感どおり…かもしれません。
二次取得者の一回目が何歳なのか
読み取れていませんが
仮に一次取得と同じぐらいだとすると
30年もしないぐらいで2回目の住宅取得。
滅失住宅の平均築後年数が
32年ぐらいですから
30代で家を建てて60代でまた必要になる
という人がたくさんいるってことで…
これはあくまで「滅失住宅」
壊してしまった家の築年数の平均値で
残っている家の築年数は考慮されていません。
これを持って日本の家の
平均寿命は30年余り
なんてのは間違いですね。
区間残存率推計法という
固定資産台帳を元にした
研究データでは65.03年(2011年時点)
今建っている住宅数を
新しく建った住宅で割るという
サイクル法では
77年(2020年)
30年で入れ替わるのは勿体無いけど
77年なら、大抵の人は
一回建てた家で人生を全うできる、かな…?
正しい施工で建てられてた
今時の住宅なら躯体の耐久性は
30年以上は十分持つと思いたいですが
日本の家が早く取り壊されてしまう理由は
躯体の耐久性だけではなくて
「生活への耐久性の低さ」にあると考えています。
平たくいうと
つぶしが効かない家であり
住むのが嫌になっちゃう家
家族が増えた、減ったに対応できない
暑い、寒い、水回りが使いにくい
なおすより立て替えたほうが安い
そんな家。
何回も建ててくれる方が
業界としてはありがたいですが
そんな家はもう作っちゃいけない。
日本の会社の倒産企業の平均年数は
23.3年(2022年)。
これも滅失住宅と同じで
あくまで倒産した会社の年数であって
会社全体の平均寿命ではありません。
30代で家を建てた人たちが
生涯にわたって快適に暮らせるように
住まいに可用性・可変性を持たせつつ
その永い要求に応えられるように
工務店も生き残っていかないと
いけませんね。
めざせ、ローリング・ストーンズ!