今年度から始まった補助金
「先進的窓リノベ」は好評で
補正予算で追加の見込みです。
窓の入れ替え・内窓追加だけで見れば
小さな仕事ですが
劣悪な住環境に住む人たちを救う仕事も
大切では? 今日はそんな話です。
先週末に「先進的窓リノベ事業」の
補正予算案が閣議決定されました。
(実施に当たっては
国会承認のプロセスがあります)
補正予算額は1,350億円
定額補助率1/2で1戸あたり最大200万円。
当初予算が1,000億円
補助率・金額は同様でしたから
予算増額での実施ということに
なりそうです。
この事業がスタートしたのは
昨年後半でしたが
当初は大人気で一気に予算消化
製品供給が追いつかず
補助金不交付を恐れて
受注が鈍化して
今の所予算消化率が
78%(昨日時点・戸建て)
11月末で交付申請の
予約終了ということで
もう間に合わないかな〜と
いう人もいたかもしれませんが
来年度も実施の
見込みということで
一安心、でしょうか。
新築住宅では
一定以上の外皮性能が
実現されるようになってきましたが
既存住宅では
「すべての窓が一枚ガラス」が
67.%(3,633万戸)
「一部の窓が複層ガラス(二重窓含む)」が
14.2%(764万戸)
あわせて
82%(4,397万戸)が熱的に厳しい
窓の家に暮らしているのです。
(数字は平成30年住宅・土地統計調査より)
この82%が
次の調査でどこまで減るだろうか…
私事ですが、僕の両親が住む
実家の浴室・脱衣室も
この事業のお世話になりました。
自分が住んでいた頃は
そんな風に思わなかったけど
クッソ寒くて風呂入りたくないと。
でもリフォームに踏み切るまでは
なかなか行かなかったようで。
歳をとると決断力が鈍るんですよね。
あと何年住むか…みたいなことも
考えちゃうだろうし。
それでも改修するきっかけになったのは
補助金が出るよ、ということと
この脱衣所の写真。
全面的に2℃程度。
ほぼ外と変わりません。
このサーモ画像を見せてあげたら
踏ん切りがついたみたい。
「お金」と「見える化」が
決め手だったというわけ。
(実際には窓リノベだけでなく
床・壁・天井の断熱改修も実施しました
そっち方面の補正予算案も
同日に閣議決定されています)
こういう、劣悪な住環境に暮らすけど
情報が届いていなくて我慢している
あるいはこんなもんだと思っている
そういう人は世の中に
それこそごまんといるはずで
かつ、新築向けに発信している
Instagramとかでは絶対に届かない層
ブログも届かないな、多分。
そしてライバルは工務店じゃなくて
リフォーム屋さんとかサッシ屋さん?
そんなところを狙わなくても
食っていけるかもしれませんが
潜在的に困っている人を
より良い形で救っていくのも
地域貢献じゃないかな〜。