新NISAは住宅市場に影響するのかな?

新NISAが始まって、住宅市場に資金が潤沢に流れるのか、流れないのか…? NISAのお手本、ISAのお国・イギリスのように、永年住んだ家に価値がある、そんな社会を夢見て。


今年、2024年から制度が変わった
新NISA。

金融庁のwebサイトを見たら

NISA特設ウェブサイト:金融庁
NISA(少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。制度の内容、メリット・デメリットを知り、投資の知識を増やしていきましょう。

新しいNISAが始まる予定です!
と書かれていて

思いっきり古い制度紹介が
メインのままだった。

すでに新NISA制度は
スタートしているというのに
これがお役所仕事ってやつか…

新NISAは投資可能額
非課税期間などが大きく変わり
ずいぶん気前のいい制度になりました。

(その分、どっかで増税されるんでしょうね…)

確かに従来の制度よりは
ずっと投資がしやすくなっているし

一度口座を開いた金融機関は
そうそう変えることもないだろうから

各金融機関も、ここぞとばかりに
投資初心者を捕まえようと
躍起になっています。

そうすると何が起こるか。

新NISAに金を入れてさえおけば
老後は安泰とか
新NISAでお金が増えたら
あんなことやこんなことを、と
夢想して

身の丈以上にお金を突っ込んで
生活が破綻する
新NISA難民も出現するかもしれません。

「コスパ」好きな若者は
金利を払わなければいけない
住宅ローンよりも

リターンが帰ってくる(可能性がある)
新NISAにお金を入れるほうが
コスパがいい

と考える人も出るように思います。

そうなると、そういう人からの
お金が住宅市場に流れてこなくなる
といういう暗い未来もあるのかも…

昨年9月の時点で証券会社にある
NISA口座は1,356万口座
人口の1割強というところ。

これが果たして
どのぐらい増えるのか

消費構造、とりわけ建築需要に
どういう影響が出るのか
全然影響が出ないのか
わかりませんが

お金の意識が去年までとは
切り替わる人は
少なからず出るはずです。

「コスパ」意識の高い若年層に
持ち家のアピールをする際には

賃貸は自分のものにならないが
持ち家は自分のものになる

という言葉がよく使われます。
でも、その自分のものになったものが
なんの価値もないのでは
アピール力がありませんよね。

やはり、
建てた住宅の資産価値が増す
(将来高く売れる)

これしかないんじゃないでしょうか。

住むほどに価値が出る家は
NISAのお手本になったISA制度がある
イギリスでは当たり前ですが
日本ではなかなか根付きません。

古いものにも価値がある
そんな風に日本もなっていく日が
くるのでしょうか。

買取再販が少しずつ増えて
ちょっとだけ萌芽が
見えているような気もしますけど

まだまだこれからの
取り組みですね。

コスパ云々だけではなく
きちんと手を入れ続けた家は
素敵である

という実例を
ぜひ生み出していきましょう。

2024年1月5日 関連して以下のブログを書きました。

最初から貸すつもりで家を作るということ
新築する際、30年後にその家をどうしておきたいか、明確なビジョンを持っている人は多くないでしょう。投資でお金を無理なく増やし、ローンを繰上げ返済して他者に貸す、そういう明確な方針で進んでいる本の紹介です。