住宅ローンのことも発信しよう

実質的な景気回復前に訪れた金利上昇局面。住宅ローンのこともこれまで以上に訴えないといけない、かもしれない。


本日は春分なり
朝の我が家の樹々の様子

まだちょっと寒い日もありますが
木が芽吹いてきていて
名実ともに春だな〜

と、朗らかな気分でいられないような
日銀のマイナス金利解除。

正常に戻った、といえば
そのとおりなんですが

これに伴い住宅ローンの変動金利も
上がっていくだろうし
借り入れの金利も上がるわけで

工務店にとっては頭の痛い問題が
また一つ…

とはいえ、利上げをすると
景気が低迷してまた利下げ
というのがこれまで
繰り返されてきましたし

今回の決定の重要な要素は
春闘での大企業の賃上げ
だったと言いますから

そんな賃上げがない
中小・個人消費の弱さで
またすぐに戻るんじゃないか
なんて気もします。

変動型住宅ローン金利は
ある程度緩和しながら
急激に上昇させない措置が
あるかもしれませんが

実態はともあれ
「住宅ローン金利が上がる(だろう)」
というのが社会的合意になる

すなわち消費者心理としては
また住宅のコストが増えた
という受け止めかたになるわけです。

既存の住宅ローンを借りている人は
この機会に繰り上げ返済を
なんて考える人もいるでしょう。

確かに、余裕資金があれば
金利が上がる前に返すほうが
総支払額は減るかもしれません。

上がる(かも)とはいえ
一般金利に比べれば低金利な
住宅ローンを頑張って返すより

それこそ、その資金を
投資に回す方が
最終的に手元に残るお金は多い
(かもしれない)

僕もまだ少し住宅ローンが
残っていますが

返した後でお金が足りなくなって
他から高金利で借りるより

万が一死んでしまったら
チャラになる住宅ローンを
残しておくほうがいいよな、と。

ところで、最近の住宅ローンは
新規で借りる場合は7割強が全期間変動金利
借り換えの場合は変動は5割

借り換えの方が変動が低い理由って
なんでしょうね。

借り換えるような人は
金利変動リスクに敏感なのかな?

返済期間が短いから
固定金利の当初引き下げが
そこそこ有利に働くのかな?

新築時に、工務店やハウスメーカーが
(目先の)総額が少ないよ! と
変動金利を進めてきていたんじゃないか
という気もします。

さあ、久しぶりの金利上昇局面を迎え
どんな提案が望ましいのか?

目一杯借りてもらいたい、という工務店もいれば
生活防衛のために抑えめに、というケースもあります。
まあ、大抵は前者かなあ?

住宅ローンの選び方は
家づくりの本質に直接は関係ない話ですが
間接的には大いに影響するので
そういうことも発信していく必要がありますね。