自家発電したらタダなので使い放題でいいのか

発電した電気を何に使おうが勝手、ではありますが、それで冷房が使い放題、となると、なんだかなあ…


放射冷却と太陽熱の
両方を利用して発電できる
熱電発電素子を開発

というリリースを見ました。

????

これがどのぐらいすごいのか
あるいはそうでもないのか
僕にはわかりませんが

要するに昼夜問わず
発電する装置ってことか?
じゃあ、やっぱりすごいなあ…

昼夜問わず発電可能な”熱電発電素子”を開発| MANA
Vol89_昼夜問わず発電可能な”熱電発電素子”を開発

近年は
ペロブスカイト太陽電池も
結構話題になっていて

いろんなところで
新しい太陽電池が
活躍していくんでしょう。

僕はかつて、まあまあダメな
太陽光発電モジュールを
いろんな方に紹介してしまい

(モノもダメだったが
作り手の態度がもっとダメだった)

結構な迷惑をかけてしまった
過去があるので

夢のような話にはどうしても
懐疑的になってしまいます。

とはいえその経験だけで
今後の太陽電池を
全部否定してしまうのは
いけないなあ

と、ウォッチは続けています。

原子力発電よりは
太陽光発電の方が
ずっといいと思うし

(効率とかではなく
万一何かあった時の
ことを考えると)

化石燃料がほとんどとれない
日本では再生可能エネルギーに
期待することは
間違っていないはずです。

ただ、住宅用太陽光発電は
エネルギーという観点より
コストという観点

見られることが多くて

売電がお得でなくなった今
蓄電池もないならば

昼間の発電は
売るより使ってしまえと
エアコン稼働に回す

そうすると
昨日書いたみたいな

常時エアコンを動かすのが
コスパがいい

と言う話になる

コスパはいいんだろうけど
夏場に地域を暖める力も
十分発揮するので

タダだから使い放題
という提案は
ぜひやめていただきたい…

というのは個人的な感想で
そこを売りにしている
建築事業者もたくさんいます。

それはそれで
わからなくはないけど

そこには他社の製品
(この場合太陽電池)の
優位性ばかりで

建築的な工夫とか
自社でできる差別化に
言及していないことが多い

地域の工務店が
太陽光発電システムを開発したり
することはできませんが

電気にあまり頼らない
家づくりをすることはできます。

断熱だけでなく
日射遮蔽や通風も活用しながら
空調エネルギーを少なく抑える

(通風に否定的な人も多いけど
場所によっては有効なはず)

と、昨日と同じような
オチになりましたけど

太陽電池がたくさん載っているので
光熱費が安いです、というだけの
おうちのプロモーションは
僕にはできないかなあ…

要するに
家づくりをする皆さんは

自分でコントロールできる
ところで闘おうよ!

というお話です。
そういうお手伝いなら大歓迎。

少ないエネルギー
小さいエネルギー
(この両者はちょっと違うんだけど)
で暮らせる家を
作ろうじゃありませんか。